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女性の職業キャリアの記述と計量分析への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K22145
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0108:社会学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

黒川 すみれ  東京大学, 社会科学研究所, 特任助教 (10883431)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード職業キャリア / 女性の就業 / 就業行動 / 社会意識 / 職業経歴データ / 系列分析
研究開始時の研究の概要

本研究は、女性の職業キャリアが現在の就業行動や意識とどのように関連しているのかを実証的に検討するものである。職業キャリアと諸変数の関連をみるために、本研究では系列データの分析手法を用いて職業経歴データから個人の職業キャリアを記述する。職業キャリアを類型化してキャリアパターンを抽出・変数化することで、キャリアパターンを説明変数とした計量的な分析が可能となる。女性のキャリアパターンに着目した計量的分析を通して、過去の就業経験やその蓄積が現在の行動・意識にどのような影響を及ぼすのかを明らかにする。

研究成果の概要

社会学では女性の就労に関する研究が数多く蓄積されてきたが、職業経歴が意識や就業行動へ与える影響を検証した研究は少ない。その理由は、職業経歴を説明変数に据えるためには個人が歩んできたキャリアを記述して変数化しなければならないが、この操作化に技術的・手法的限界があったからである。本研究では、系列分析の手法を職業経歴データに応用することで、女性のキャリアパターンを変数化した。過去の職業経歴が現在の階層帰属意識に及ぼす影響を検証したところ、過去の職業の下降移動の経験等が、現在の階層帰属意識を低下させていることを明らかにした。現在の意識に過去の就業経験が影響していることを具体的に実証した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

社会学における女性就業に関する研究では、過去の就業経験やその蓄積が現在の行動や意識にも影響を及ぼす可能性と、その検証の重要性が主張されながらも、多様化する女性の職業キャリアを描き出す十分な記述方法がなかったために、過去の蓄積が現在の行動や意識に及ぼす影響を検証しきれていなかったという問題があった。本研究はこの限界を超えるためのキャリアの記述方法を提言し、かつ、キャリアが現在の態度や行動、意識に及ぼす影響の実態とメカニズムを解明したものである。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 女性の働き方と意識の変容――東大社研パネル調査(JLPS)データの分析(6)2021

    • 著者名/発表者名
      黒川すみれ
    • 学会等名
      第94回日本社会学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 壮年期女性の職業キャリアと階層帰属意識2020

    • 著者名/発表者名
      黒川すみれ
    • 学会等名
      第93回日本社会学会大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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