研究課題/領域番号 |
20K22160
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 青森公立大学 (2021) 岩手大学 (2020) |
研究代表者 |
中川 宗人 青森公立大学, 経営経済学部, 講師 (40761010)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 人間関係論 / 組織イデオロギー / 日本的雇用システム / 産業社会学 / 科学的管理法 / 経営モデル / 知識社会学 / 構造分析論 / 歴史社会学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、戦後日本において経営・管理者層に影響を与えた組織イデオロギーを歴史社会学的に明らかにすることである。組織イデオロギーとは、組織やその環境において生じる様々な問題を分析し解決するための理論や専門技術などを含む、組織に関する理念的モデルないしイデオロギーを意味する。従来の研究では、こうした組織イデオロギーの重要性は見落とされてきた。本研究を通じて、従来の労使間の合意や経済的合理性による分析枠組みによっては十分に説明されえなかった日本的雇用システムの特質や問題性について、新たな理解可能性を示すことを目指す。
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研究成果の概要 |
近年の日本雇用型システムの研究において、雇用関係についての意味付けやカテゴリーの歴史的構造の検討が課題となっているが、これまでの先行研究では十分に検討されていなかった。本研究では、こうした側面へのアプローチとして、組織イデオロギーの概念を措定し、重要なイデオロギーとしての人間関係論を検討している。分析結果として、戦後日本における人間関係論の導入はイデオロギー的な側面は沈静化したが、管理技術的側面については受容され、実際の管理に影響していたことが挙げられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会全体の構造を規定する重要な要素となっている雇用関係について、日本の特殊性を解明するアプローチを設定し、データに基づいて新たな歴史像の一端を示してきた。社会的には、現在の日本の働き方を規定してる職能資格制度の1960年代の導入について、組織イデオロギーの影響という新たな領域を提示したことが重要な意義である。社会的には、現在の雇用関係の改善のネックとなっている、雇用カテゴリーに対する意味付けや文化的要素を相対化する知見を一定程度提供できる点があげられる。
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