研究課題/領域番号 |
20K22161
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
望戸 愛果 筑波大学, 人文社会系, 研究員 (40880282)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アメリカ合衆国 / 戦争体験 / 歴史社会学 / ジェンダー / 第一次世界大戦 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、第一次世界大戦中・戦後期のアメリカにおいて行われた「海外戦没女性」顕彰の歴史的・社会的な意味を新たに明らかにするものである。研究対象とする時期は、第一次世界大戦アメリカ参戦から戦間期にかけてとする。 本研究が分析対象とする「海外戦没女性」とは、戦地へ従軍し同地で戦没したアメリカ人女性を指す。第一次世界大戦期アメリカの海外戦没者研究の主要な分析対象は、男性戦没者に限られているのが現状である。本研究は従来等閑視されてきた「海外戦没女性」顕彰を可視化する。戦中と戦後期の双方を検討することによって、戦没者顕彰のジェンダー化されたプロセスを動態的に析出する。
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研究成果の概要 |
本研究では、第一次世界大戦中・戦後期のアメリカにおいて行われた「海外戦没女性」顕彰の歴史的・社会的な意味を明らかにすることに取り組んだ。本研究が分析対象とする「海外戦没女性」とは、戦地へ従軍し同地で戦没したアメリカ人女性を指す。研究対象とする時期は、第一次世界大戦アメリカ参戦から戦間期にかけてとした。アメリカにおける第一次世界大戦研究の大多数が「海外戦没女性」を等閑視しており、本研究はこれを可視化することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果の学術的意義は、以下の2点に集約される。第一に、従来論じられてこなかった第一次世界大戦期・戦後期の「海外戦没女性」に注目することによって、戦没者顕彰とジェンダーの関係性を歴史社会学的に解明することに貢献した。第二に、日本ではほとんどなじみのない軍隊の人的資源政策をめぐる研究の蓄積を学問潮流に基づいて整理し、なおかつ、それぞれの潮流におけるジェンダー分析の位置付けを示すことができた。
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