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動物性脂質成分の相互作用による非アルコール性脂肪性肝疾患の増悪機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22165
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0108:社会学およびその関連分野
研究機関東北大学 (2021)
お茶の水女子大学 (2020)

研究代表者

有澤 琴子  東北大学, 薬学研究科, 助教 (00813122)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード酸化コレステロール / 脂肪毒性 / NASH / 飽和脂肪酸 / 小胞体ストレス / 生体膜 / 飽和脂肪酸毒性 / 肝障害
研究開始時の研究の概要

近年、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は複合的な発症機序であることが示唆されており、分子メカニズムの解明が期待されている。本研究では、NASH患者の食嗜好性とNASH肝臓の脂質組成において特徴的に多く見られる、飽和脂肪酸と酸化コレステロールに着目した。これらの脂質はそれぞれ単独で肝臓における炎症や酸化ストレス、細胞死などに寄与していることが報告されているが、共存する場合の効果は明らかにされていない。飽和脂肪酸と酸化コレステロールが相互作用的に肝障害を増悪している可能性を、培養細胞とモデル動物を用いて詳細に検討することで、NASHの進行を制御する分子機構の解明における新たな知見を提示する。

研究成果の概要

本研究では、動物性食品に多く含まれる飽和脂肪酸と酸化コレステロールの肝細胞への蓄積が、相乗的に肝障害を増悪することを培養細胞レベルで明らかにした。酸化コレステロールのうち、25-hydroxycholesterol(25-OH)は肝細胞において、飽和脂肪酸による小胞体ストレス応答を増強させ、アポトーシスを介した細胞死を亢進することが明らかになった。また、25-OHの添加により細胞内の脂肪酸不飽和度の減少が見られた。小胞体ストレスは細胞膜の飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸比により調節されることから、25-OHの添加による膜不飽和度の変化が、脂肪毒性を増強させることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

飽和脂肪酸と酸化コレステロールは、アルコール性脂肪肝炎(NASH)の病態の肝臓において特徴的に多く見られ、またNASH患者の食嗜好性からも過剰摂取となり がちな脂質成分である。これらの脂質は、それぞれ単独では肝臓における炎症や酸化ストレス、細胞死などに寄与していることが報告されているが、肝臓に同時に存在する場合の影響については知られていなかった。本研究では、飽和脂肪酸と酸化コレステロールの肝細胞への蓄積が、相乗効果的に肝障害を増悪する可能性を明らかにした。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 25-hydroxycholesterolは肝細胞における飽和脂肪酸毒性を増強させる2021

    • 著者名/発表者名
      有澤琴子
    • 学会等名
      日本農芸化学会2021年度仙台大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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