研究課題/領域番号 |
20K22182
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
雁丸 新一 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (10883457)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 特別支援学校(聴覚障害) / 高等部 / 手話 / 教科指導 / 特別支援学校 / 聴覚障害 |
研究開始時の研究の概要 |
特別支援学校(聴覚障害)においては多様なコミュニケーション手段が活用され、特に、手話の活用については、実践報告を中心として知見が蓄積されているが、幼稚部や小学部国語科を対象とした授業分析が多く、高等部の教科指導については、明らかにされていない。 本研究では、全国の特別支援学校(聴覚障害)高等部を対象とした質問紙調査により、教科指導における手話活用に関する現状、特に、手話活用による利点や課題について明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究では、特別支援学校(聴覚障害)高等部教師の教科指導における手話活用意識を明らかにするために、指導年数の長い教師を対象とし、質問紙調査を実施した。その結果、教科指導における手話使用の利点としては、教師と生徒とのコミュニケーションの活発化や生徒の学習内容の理解の促進、手話使用の課題としては、教師や生徒の手話力の個人差などが明らかとなった。また、手話使用での配慮や工夫としては、音声や生徒の聴覚活用への配慮や教科の専門用語の語彙(手話単語)の工夫、手話使用の在り方についての意見としては、手話は生徒が学習内容を理解するために必要なものであることや、文字や指文字との併用が必要であることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、特別支援学校(聴覚障害)高等部の教科指導における手話使用の利点や課題等が明らかとなった。また、これらの手話使用の利点や課題等は教師の聴覚障害の有無や教科の特性によって異なることも示唆された。 今後、本研究で得られた知見を確認することによって、特別支援学校(聴覚障害)の教員養成や現職研修における資料としての活用も期待されると考えられる。
|