研究課題/領域番号 |
20K22184
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
山本 大貴 信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (90880344)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 英語教育 / 「話すこと[やり取り]」の指導 / 「話すこと[やり取り]」の評価 / 言語の働き / コミュニケーション方略 / スピーキングの指導と評価 / 話すこと[やり取り]の指導 / 話すこと[やり取り]の評価 / 高校英語 / 帯活動 / 高等学校における英語教育 / スピーキングテストの開発 / 指導と評価の一体化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、外国語教育におけるコミュニケーション方略の指導を行い、それがスピーキング能力の向上に効果的かを、高校生を対象に検証する実証研究である。スピーキングとして、話すこと[やり取り]の能力に焦点を当てる。本研究は、大きく分けて、(1) 英語スピーキングにおけるコミュニケーション方略の指導に関する理論的研究、(2) 高校生を対象にした実践とその効果検証(その1)、(3) 高校生を対象にした実践とその効果検証(その2)で構成される。コミュニケーション方略の指導効果の一般化を検証するため、2つの高校において研究を行うことにした。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、高等学校の英語の授業で実施できる帯活動形式の「話すこと[やり取り]」の活動とその評価方法の一例を提案することであった。まず、開発した指導・評価を進学校であるA高校で実践したところ、参加者の発話の流暢さ、理由を述べる力、相づちを打つ力、質問する力が向上した。また、アンケートなどの分析から、多くの参加者がその活動を楽しく効果的だと感じたこともわかった。さらに、評価の妥当性・信頼性・実用性もおおむね満足できるレベルであった。一方、英語が苦手な生徒が多いB高校で実践した際には、A高校ほどの成果はあげられず、参加者の英語力等に合わせて適切に活動をデザインすることの重要性も示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国語(英語)の授業において、学習指導要領に基づく指導・評価方法を用いることは重要だが、それらの具体例を、実践の効果と共に示している文献は少ない。また、学習指導要領が例示する「言語の働き」をどのように言語活動や評価のデザインに活かすべきか論じている文献はほとんどない。よって、本研究が提案する指導・評価方法や、そのデザインの過程は、高校などの英語教員や英語教師教育者の参考になるものだと思われる。本研究の成果は、学会の研究大会、査読付き論文、高校の英語教員等を対象とするワークショップなどで発表し、さらに雑誌『英語教育』でも紹介された。よって、様々な立場の英語教員に示唆を与えられたと思われる。
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