研究課題/領域番号 |
20K22187
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 (2021) 兵庫教育大学 (2020) |
研究代表者 |
福井 昌則 徳島大学, 高等教育研究センター, 准教授 (10599765)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 協働学習 / ペアプログラミング / プログラミング的思考 / コンピュテーショナルシンキング / モブプログラミング / 共同編集 / プログラミング / 学習支援システム / 協調学習 / プログラミング教育 / 教育工学 / 学習工学 / 学習科学 |
研究開始時の研究の概要 |
文部科学省のGIGAスクール構想の中で,小中学校の生徒に「一人一台の端末の導入」が行われる.これらの端末を活用し協働学習を行っていくことが重要であると考えられる. プログラミング教育における協働学習は,活動を分担しそれぞれが担当部分に取り組むことや,ペアプログラミングを行うことなどの活動が想定される.しかし複数メンバーが集まる必要があり,コンピュータを触らない学習者,グループに対し貢献度の低い学習者が現れることが予想され,一人一台の端末を生かしきれない可能性がある. よって本研究では,一人一台の端末を活用した協働的なプログラミング教育を実現する学習支援システムを開発し,その効果を実践的に検討する.
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研究成果の概要 |
本研究では協働学習を支援するブロックプログラミングシステムの開発およびそのシステムを用いた試行的実践を行った. ブロックプログラミングでwebページを作成できるシステムを開発し,同時編集を可能とする機能を追加実装した.この機能により,離れている場所にいる生徒同士が,ブロックプログラミングを行うことを可能となる.そのシステムを用いた試行的実践を行い,対面で同一システムを用いた場合とほぼ同様の効果が認められた.このことから,チャットシステムなどとの併用で,対面におけるペアプログラミングとほぼ変わらない学習効果が得られる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発したシステムでは,実際に対面で行うペアプログラミングと,オンライン上で行うペアプログラミングの学習効果にほぼ差異がなかったことから,本システムの活用により,対面で行うペアプログラミングと大差ない効果が得られることが示唆された.つまり,遠隔授業においても十分なペアプログラミングの意義があることが期待でき,コロナ禍などにおいても十分にペアプログラミングが実施可能であることが示された点に,本研究の意義,社会的意義があるといえる.
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