研究課題/領域番号 |
20K22198
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
中橋 葵 京都文教大学, こども教育学部, 講師 (40878261)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | サビタイジング / 幼小接続 / 数 / 算数 / 領域環境 / 領域「環境」 / 視線情報 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、幼小接続期の数に対する認識の一つとして重要であるといわれている「サビタイジングを基盤とする認識(全体と部分の関係に着目して具体物の数を瞬時に認識すること)」に着目し、その発達と算数の学びの道筋を構築することを目的とする。本研究は、子どもが具体物の数を認識する際の方略、反応時間、視線情報等、多様な視点から実態を把握することを試みるため、十分な根拠に基づいた発達と学びの道筋を構築することが可能になると考えている。本研究が構築する発達と学びの道筋はあくまでも仮説であり、継続して検証する必要はあるが、一人ひとりの子どもに応じた援助や指導を検討するための手掛かりとなることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は,幼小接続期の数に対する認識の一つとして重要であるといわれている「サビタイジングを基盤とする認識(全体と部分の関係に着目して具体物の数を瞬時に認識すること)」に着目し,その発達と算数の学びの道筋の構築を試みた。小学校第一学年の児童を対象とした実態調査では,複数のドットからなる個数把握課題を実施し,解答にかかる反応時間(RT)に加え視線情報を取得した。視線情報から個数把握時の視線の特徴が見えてきたことにより,RTや解答の正誤に加え,サビタイジングを基盤とする認識の発達と算数の学びの道筋の構築のための有効な根拠が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,幼小接続期の数学的な認識の発達と学びの道筋に基づく教育の実現のため,幼児期と児童期(低学年)の発達の特性や教育課程の違いを踏まえ,それぞれの時期にふさわしく,一人ひとりの子どもに応じた援助や指導の検討を行うことが重要であると考えている。そのために,まずは十分な根拠に基づく発達と学びの道筋を構築することが不可欠である。本研究による発達と学びの道筋は仮説段階ではあるが,幼小接続期の一人ひとりの子どもにとっての適切な援助や指導を検討するための手掛かりとなることが期待される。
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