研究課題/領域番号 |
20K22202
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
飯村 大智 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (40881842)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 吃音 / 不安 / 内受容感覚 / 態度 / 印象評価 |
研究開始時の研究の概要 |
吃音の二次的問題である社交不安について,不安の生起には周囲の否定的態度や不安の自己コントロール感の関与が指摘されている。本研究では,健常者を対象とした非流暢発話の印象評定の実験により否定的態度の形成要因を検討し,あわせて,吃音者の内受容感覚の制御システムと不安症状の関連について行動実験により機序解明を目指す。健常者の態度変容プログラムの開発および吃音者への臨床応用へと発展させるための知見を得たい。
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研究成果の概要 |
本研究課題において,非吃音者を対象とした質問紙調査においては,吃音への認識や態度,感情,行動についてCorriganらのスティグマのモデルをベースに吃音においての検証を行った。心理学的要因を吃音の病因と認識している非吃音者においては,生物学的要因を原因と認識している非吃音者よりも,より吃音に対する否定的な感情との関連性を示すことが明らかとなり,吃音への否定的な感情要因の寄与を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
吃音の病因の認識と態度への影響について,海外と同様の知見を尺度の信頼性妥当性も検証した上で明らかにし,吃音者への態度と社会心理学的要因との関連を明らかとし,スティグマのモデルを吃音で応用した点に学術的意義がある。また,吃音の偏見軽減に向けて吃音の正しい理解を促すことが良好な態度形成と関連することが示唆され,スティグマを解消するための今後の社会的啓発を推進するエビデンスとなった点に社会的意義がある。
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