研究課題/領域番号 |
20K22209
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
齋藤 大地 宇都宮大学, 共同教育学部, 助教 (20878433)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 知的障害 / ダイナミックアセスメント / プランニング / 実行機能 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで開発されてきた知的障害者のプランニングに関する課題は、その多くが静的なアセスメント(static assessment)に分類されるものであり、彼らの現在の能力(どうあるか)を測定の対象としていた。 そこで、本研究では、社会的相互作用によって促進されるプランニングの性質を踏まえ、彼らの変容可能性(どうありうるか)を測定し支援・指導に有益な情報を提供する動的なアセスメント(dynamic assessment)を開発し、知的障害児者のプランニングの特性を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
知的障害児者のプランニングの特性のさらなる解明のために、アセスメントを新たに開発することを目的とした。本研究では、社会的相互作用によって促進されるプランニングの性質を踏まえ、彼らの変容可能性を測定し支援・指導に有益な情報を提供するダイナミックアセスメントの概念を援用した。これまで広範囲に開発されてきた国内外のダイナミックアセスメントのアプローチ、及び知的障害児者のプランニングを含む実行機能を測定するために開発されてきた課題について、体系的な整理をすることができ、今後のアセスメント開発の基礎を固めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内外の研究を対象とした文献的な検討の結果、知的障害児者のプランニングを含む実行機能を測定するための課題群には、課題の内容自体が高次の認知機能を要するため、難易度の調整が必須であると同時に測定の在り方自体を変更する必要があった。我が国では欧米諸国に比べ、ダイナミックアセスメントに対する認知度が低く、研究自体が少ない状況であるため、本研究で得られた基礎的な情報は、今後我が国における本分野の研究を活性化する可能性があり、この点が本研究の学術的意義である。
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