研究課題/領域番号 |
20K22214
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
大塚 芳生 熊本大学, 大学院教育学研究科, 教授 (10882334)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | COVID-19 / 不安 / ストレス / 心のサポート授業 / 心と体のチェックリスト / 不安因子 / 熊本地震 / 心とからだのチェックリスト / COVID-19 の影響 / 心と体の状態 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,小・中のカリキュラムにCOVID-19の影響によるストレスを対処できる授業を開発し,その有用性を検討することを目的としている。 昨今,COVID-19の対処で本邦政府の緊急事態宣言を受け,令和2年3月から2ヶ月以上学校の休校が続いており,児童・生徒の心と体の健康状態が危惧されている。 そこで,本研究では,小・中学生のための心と体のチェックリスト(COVID-19版) を開発し,調査研究を実施する。また,このチェックリストは紙媒体だけでなく,遠隔でも入力集計ができるよ にWeb版も開発する。 さらに,心のサポート授業を開発し,その効果を検証する。
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研究成果の概要 |
調査校では,COVID-19 の知識や予防法や休校中の家庭生活の工夫やつらいことなどの思いの分かち合い活動,COVID-19 に罹った人やその家族,医療従事者への人権的配慮,落ち着くための呼吸法など,ストレス対処のための「心のサ ポート授業」を行った。この授業の効果として児童の安心感の獲得やストレスの軽減につながった可能性も 示唆された。 また,「COVID-19 下において中学生がどのような不安を抱いているか」,これまで実施されてきた研究で取り扱われてきた複数の不安因子に係る尺度を組み合わせて質問紙を構成し直し,不安因子の構造を探索的に吟味・ 検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COVID-19などの感染症で急な休校措置は,児童に高いストレスや不安を与えることになる。しかし, ストレスチェックを元にその感染症の知識や予防法(手洗い・咳エチケッ ト・密をさける)を学ぶ心のサポート授業は児童のストレス軽減に効果がみられた。 中学生が抱えている不安を包括的に測定するために,34項目設定した。因子分析の結果,4因子が抽出された。混合型2要因分散分析を行った結果,不安因子について のみ主効果が認められた。また,下位検定の結果,身体症状神経質とトラウマの不安が高い傾向にあり,ついで,対人恐怖,ネガティブの順であることが明らか となった。
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