研究課題/領域番号 |
20K22219
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
松田 憲子 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (70874519)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 道徳科 / 多文化共生 / 韓国道徳教科書 / 相互理解 / 国際理解 / 教材開発 / 海外道徳授業 / 教材分析 / 道徳教育 / 教材 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、多様化する多文化共生社会に向けて、「共生」する力を育む道徳教材の開発及び適切な指導方法を、海外と日本の実践的な交流を通して協働で開発するものである。現行の学習指導要領でも、国際理解や多文化共生に関わる内容項目「他国の人々や 文化に親しむこと」が新たに加わった。しかし、「共生」する力を育むには、「親しむ」だけではなく、異なる文化への関心や相手を受け入れる寛容さ、互いを尊重し合う心情を共に育むことが必要である。本研究において、道徳教育の在り方を見直し、「共生」に向けた国内外に発信可能な教材及び指導方法を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究は多文化共生社会実現に向けた道徳授業について、小学校の道徳教科書の教材分析、韓国教科書を基にした教材と指導方法の開発及び国内外での実践から検討したものである。小学校道徳教科書(2019)の全教材(1721本)のうち海外素材教材は17.1%、交流の程度が高い教材は4.7%に止まり、内容項目も偏りが見られた。そこで、韓国の道徳教科書から知見を得、「国際理解」「相互理解、寛容」の教材を開発した。国内及びフィリピンで実践した結果、両国の児童生徒から高い評価を得た。またフィリピンでは、現地教員との協働実践により、授業のねらいに深まりがみられるとともに、双方の道徳教育について理解し合うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の中の分析によって、小学校の道徳教科書には、海外との交流がある教材が少なく、内容項目にも偏りがあることがわかった。「共生する力」を育むために、海外素材教材で不足している「相互理解・寛容」の教材を、韓国の道徳教科書の知見を活かして開発した。指導法では、教材から知識を得、心情を理解し、実践的に行動を考えるステップが有効だった。フィリピンでは現地教員と協働で実践し、子どもたちの学びを深めるとともに、両国の教員同士が双方の道徳教育について理解を深めることができた。
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