研究課題/領域番号 |
20K22224
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
阿部 真由美 早稲田大学, 大学総合研究センター, 助教 (80879875)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 教育工学 / 授業デザイン / FD / TPACK / 高等教育 / ブレンド型授業 / FD支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、大学の授業においてICTを利用したアクティブラーニングを普及させるため、TPACK(Technological Pedagogical Content Knowledge)(Mishra & Koehler 2006)を基盤とした授業デザイン力を向上させるためのFDプログラムを開発する。授業の効果を高めるには、学習者の能動的な学びをうながすアクティブラーニングが有効であり、それを実現するにはICTの活用が重要な鍵となる。本研究では、ICTを効果的に授業に導入するための支援を目的とした研修およびその成果を測定するツールの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
新型コロナウィルス感染症拡大の時期において、本研究では大学教員のオンライン授業に関する知識やブレンド型授業の実態を調査し、その結果にもとづいてFDプログラムを開発し実践した。前者の実態調査では、教員の経験や信念による知識の違い、オンライン授業に対する満足度や意欲への影響、ブレンド型授業の形式や活動の内訳と知識の関係等が明らかになった。後者では、ブレンド型授業の拡大を背景にブレンド型授業デザインに関するFDセミナーを実施した結果、参加した教員のブレンド型授業デザインに関する知識が大幅に向上した。一方で、授業実践に結びつけるには一層の工夫が必要であることも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、オンライン授業に関する大学教員の知識とブレンド型授業の実態を調査し、その結果をもとにFDプログラムを開発して実践した。本研究が実施された2020年度から2022年度は、新型コロナウィルス感染症拡大による緊急事態宣言が発令され、国内外の多くの大学で授業が一斉にオンライン化されたのち、対面授業へと揺り戻された時期であった。したがって、本研究で行った調査は、この激動の最中の教員や授業の実態をとらえ、その結果を踏まえてポストコロナを見据えたブレンド型授業デザインのFDを試みた点で、大きな意義があったものと考えられる。
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