研究課題/領域番号 |
20K22225
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 北陸学院大学 |
研究代表者 |
川真田 早苗 北陸学院大学, 人間総合学部(子ども教育学科), 教授 (20880363)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 水害防災教育プログラム / 都市型内水氾濫 / 小学校理科 / 「雨水の行方と地面の様子」 / ビー玉を活用したモデル実験 / 雨水の行方と地面の様子 / ビー玉 / モデル実験 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、河川から離れている都市や新興市街化地域において都市型の内水氾濫が頻発している。水害は河川の近くで発生すると理解している児童が多いことから、都市型の内水氾濫の仕組みを理解させる水害防災教育を実践する必要がある。しかし、現行の学習指導要領小学校理科では、都市型の内水氾濫の仕組みに関する学習内容は取り扱われていない。そこで、本研究では、都市型の内水氾濫から命を守る能力を育成するために、第4学年「雨水の行方と地面の様子」の学習内容に、雨水がしみ込みにくいアスファルトやコンクリートで覆われた地表面の水の行方に関する学習内容を加えた水害防災教育プログラムの開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、小学校理科4学年「雨水の行方と地面の様子」の学習内容に、水がしみ込みにくいアスファルトやコンクリートの地表面の水の行方に関連する学習内容を追加した水害防災教育プログラムを開発し、実践を通して、児童に都市型内水氾濫に適切に対応できる能力を育成できたかどうかを検討した。その結果、児童は地表面の透水性と都市型内水氾濫を関連づけ理解するとともに、都市部の地下施設など浸水を想定し避難方法を考えるようになった。また、地域の開発についても関心をもち、水田や田畑の重要性等を地域に発信するようになったことが、研究全体を通して明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小学校理科4学年「雨水の行方と地面の様子」の学習内容に、 水がしみ込みにくい地表面の雨水の行方を加えた理科・総合的な学習の時間からなる水害防災教育プログラムの実践により、 児童は、学習内容を地域へと広げ活用するようになった。その結果、水田や田畑が水害軽減の機能をもつことに気づき、地表面の透水性の視点から地域の土地利用について考えるようになった。また、児童が学習内容を地域へ発信したことにより、地域住民が水害防災に関心をもつようになった。これらの児童の活動は、持続可能な地域社会の構築につながる。このことから、本研究では、SDGs達成に向けての具体的な教育内容や教育方法の提案ができたと考える。
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