研究課題/領域番号 |
20K22227
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 大和大学 |
研究代表者 |
鈴木 千春 大和大学, 教育学部, 准教授 (60874831)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小学校 / 家庭科 / 生活科 / ワークシート / 家族の学習 / 絵本 / 授業実践 / 小学校家庭科 |
研究開始時の研究の概要 |
絵本はイメージを伝えやすく内容理解を容易くするメディアであるが、教科教育の教材としての活用は、実践事例の報告に留まっている。それは、学習に適した絵本の選定のポイントや学習方法の曖昧な部分が起因しているものと考える。 そこで、申請者らはこれまでに、「家族」の学習に焦点を当てた、市販絵本の選定とその選定のポイントに示唆を得た。しかし、選定した市販絵本を活用した授業実践が行われていないため、学習目標を確かに達成しうるかは不明であり、選定のポイントが有効であると言い切るには不十分である。本研究は授業実践を通して、「家族」の学習に絵本が教材として成り得る有益な知見を提供することに資するものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、小学校家庭科及び生活科の家族の学習において、効果的な絵本の活用方法を明らかにすることであった。両教科の授業に絵本「おんぶはこりごり」(アンソニーブラウン2005)の活用を考案した。絵本の選定のポイントは、学習指導要領の学習内容を含んでおり、授業者側と学習者側の読み取りが一致していることであった。しかし、授業には考えたり書いたりすることができる授業用教材が必要であることから、2種類のワークシート(以下:WS)を作成した。 絵本の活用は、家庭科では、アドバイザーとして「罫線」に書くWS、生活科では、家族の一員として「吹き出し」に書くWSのセットが学習に効果的であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
絵本は自由な発想が楽しめる幼児の本としての認知が高い。しかし教科教育の教材として有効に活用できることを学校現場に、また社会に広く公表できる点は、本研究の成果と言える。さらに、絵本と教科の特性、WS、発達段階などを包括した研究であり、その関係性を解明できたことにより、有効な絵本の活用方法を示すことができた。この点に学術的な意義があったと考える。
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