研究課題/領域番号 |
20K22231
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島国際大学 |
研究代表者 |
永冨 大舗 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 講師 (90881459)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 特別支援教育 / セルフマネジメント / 自閉症スペクトラム障害 / 自己管理手続き / 特別支援学校 / 自己評価 / 特別支援学級 / 知的障害 / 自己管理 / 大学、教育委員会の承認 / 研究計画書の送付 / 学校との連携 / 発達障害 / 応用行動分析学 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、発達障害のある児童生徒に対する指導や支援に関する研究が増加しているが、多くが学級担任による直接の指導や支援が行われている。そのため、常に児童生徒の行動を観察すること、指導の負担が重くなること、学級担任や環境が変わった後の指導手続きの引き継ぎや効果の維持に関する課題がある。 そこで本研究では、児童生徒が自身の行動を観察・記録、評価を行うセルフマネジメントを学級担任が指導し、指導の効果と児童生徒が進級した後の効果の維持について検討する。また、学級担任、児童生徒からの指導の社会的妥当性のデータを得ることで、我が国における学校でのセルフマネジメントの適用と課題を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、発達障害のある子どものセルフマネジメントの効果と維持について検討した。研究1では、家庭における片づけ行動の始発を標的とした。片づけ行動の始発と始発までの潜時を自己評価するセルフマネジメントの介入の実施とともに、生起率は増加し、安定を示した。研究2では、特別支援学校に在籍する児童の昼休み終了時の教室に戻る行動の始発を標的とした。対象児自ら、教室に戻った後の活動を決定させることで、担任教師の声掛けで始発が生起した。その後、担任教師以外の教師や友だちからの声掛けで教室に戻り、自ら設定した活動に従事することができている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、自閉症スペクトラム障害のある児童生徒に対する、セルフマネジメント手続きの効果と維持を検討した。本研究成果の学術的意義や社会的意義は2点ある。1点目に、セルフマネジメント手続きにおける維持を示したという点である。特に、研究2では特別支援学校に在籍する知的の遅れを有する児童を対象としており、これらの児童における効果と維持を示した点は学術的意義が高いと考える。2点目に保護者、学校の教師が介入を実施したという点である。これまで、自己管理手続きの多くが研究者や専門的知識を有する者が実施していた。本研究では、専門家の指導のもと、保護者や教師が実施し、効果を示したことに社会的義が高いと考える。
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