研究課題/領域番号 |
20K22237
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 (2022) 東京大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
大久保 雅子 早稲田大学, 日本語教育研究センター, 准教授(任期付) (80835611)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本語音声教育 / 日本語音韻習得 / e-learning教材 / 自律学習 / ブレンディッド・ラーニング / 有声・無声破裂音 / ナ行音・ラ行音・ダ行音 / 聴取練習 / 日本語教育 / e-learning / 音声教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本語の音韻を正確に聞き取れない学習者のためにe-learning教材を開発し、その効果を検証するものである。 本研究では、「無声・有声破裂音」および「ナ行音・ラ行音・ダ行音」を取り上げ、e-learning教材を開発する。学習者の使用データから、母語(母方言)別に誤聴傾向および音韻習得過程を明らかにする。また、自律学習において学習者がどのような支援を必要としているのかを明らかにする。さらに、日本語音声教育におけるe-learning教材を使用したブレンディッド・ラーニングの方法を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本語の音韻を正確に聞き取れない学習者のための聴取練習e-learning教材を開発し、その効果の検証本研究を行った。「無声・有声破裂音」、「ナ行音・ラ行音・ダ行音」を取り上げて研究を行ったところ、、e-learning教材を活用した聴取練習によって学習者の音韻習得が促されていったが、習得過程には個人差がみられることが明らかになった。そのため、学習者を三つのタイプに分類し、練習方法の提案を行った。さらに、本研究成果から「学習者の自律学習を促す学習サイクル」を示し、ブレンディッド・ラーニングへの導入方法に関する提案を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、学習者が苦手としている音声項目を十分に練習できるe-learning教材は少なく、特に、日本語の単音レベルに焦点をあてた教材が極めて少ないという現状があった。本研究により、学習者が自分の苦手とする単音レベルの練習ができるe-learning教材を開発できたことは、大きな学術的意義があると言える。また、本研究で学習者の個人差が明らかになり、習得過程の分類がなされたことによって、ブレンディッド・ラーニングのモデルを提案できた。このモデルは、様々な音韻習得に応用が可能であると考えられ、日本語音声教育に大いに貢献できたと考えられる。
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