研究課題/領域番号 |
20K22252
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
平松 友紀 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 助手 (60880333)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 意識 / コミュニケーション / 前提 / 場面認識 / ビジネス / メール / 言語行為 / 記憶 |
研究開始時の研究の概要 |
コミュニケーションを捉える従来からの視点においては、その場の状況をどう捉えるかいった「今ここ」への認識に重点が置かれてきた。それに加え、本研究では、コミュニケーションを行う人が前提としている、積み重ねてきた経験などの「記憶」といった、より長期的な視点にも着目した。本研究は、学習者が、そうした認識を自覚し、整理していくためのフレームワークの構築を目指す。コミュニケーションを行う人(主体)の認識とともに、言語を人の行為として捉え、日本語の学びを考えていく教育活動を目指すための試みである。
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研究実績の概要 |
本研究は、ビジネス従事者に向けた日本語教育における授業活動での活用を視野にコミュニケーションを行う当事者として、コミュニケーション行為を振り返り、内省していくためのフレームワークの構築を目指すものである。本研究は、取得したインタビューデータの分析を進めフレームワークの基となるビジネス従事者の意識をデータ群としてまとめる。その上で追加調査によりデータ群を再検討し、フレームワークを作成する計画である。本年度は、既に取得済みのデータから得られたデータ群を再検討するための追加調査を実施する計画であった。本年度内は、追加調査は実施せず、調査実施に向けデータを収集する調査方法の検討を進めた。第9回待遇コミュニケーション学会研究会(2023年2月25日)にて「コミュニケーション行為への主体の意識化について考える」という題目で研究方法の検討を含めた話題提供を行った。コミュニケーション主体としての意識化には、意識をデータとして収集するため、調査協力者へ自身のコミュニケーション行為への自覚を促していくという調査の段階、フレームワークを用いて、学習者が自身のコミュニケーション行為を内省する教育実践の段階がある。フレームワークにおいては、自覚を促すだけではない気づきが得られる工夫も求められる。こうした点も踏まえ、フレームワーク作成に向けた調査方法を再設計し、次年度に調査を実施する予定である。
平松友紀(2023年2月25日).「コミュニケーション行為への主体の意識化について考える」(話題提供)第9回待遇コミュニケーション学会研究会(オンライン).
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の蔓延により、記入作業などを伴う対面での調査が難しい状況であると判断した。そのため、データ収集開始時期が遅れた。また調査方法に関する話題提供を行い、再度、調査方法を再考した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、追加の調査を実施する。インタビュー調査では、日本語で仕事を行う日本語話者に抽出したデータ群を提示し網羅的に他の観点への探索も行う。追加調査のデータを基に、既に取得したデータから得られた観点を再考しフレームワークとしてまとめる。
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