研究課題/領域番号 |
20K22260
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 武蔵野大学 (2022) フェリシアこども短期大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
松田 こずえ 武蔵野大学, 教育学部, 講師 (70884047)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 男女平等 / 保育者のジェンダーバランス / ジェンダー / ノルウェーの幼児教育 / 男性保育者 / 男女平等教育 / ジェンダー平等 / 幼児教育におけるICT / 公平な社会の実現 / ノルウェー / 幼児教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ノルウェーの幼児教育における男女平等社会実現に向けたアファーマティブ・アクション(積極的推進政策)の内容と実践について明らかにし、男女平等社会への変革が喫緊の課題である日本において、幼児期から男女平等意識を醸成する幼児教育の在り方への示唆を得ることを目的とする。 ノルウェーが男女平等社会に変革する過程での保育政策に関わる文献の調査、及び保育者や行政担当者へのインタビュー調査により、具体的な幼児教育政策における幼児の男女平等意識醸成に関するアファーマティブ・アクションの内容と変遷や、実践について調査する。
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研究成果の概要 |
本研究を通し、以下の点が明らかとなった。(1)ノルウェーは、ジェンダー平等社会への変革の過程で子どもや幼児教育への着目があり、幼児教育において公平な社会を実現するための多くの政策上の取り組みがあった。(2)発行年の異なる幼児教育カリキュラムに記載された内容を通時的に検討したところ、ノルウェーでは、幼児教育には公平な社会の実現のために果たすことのできる役割があり、就学前の幼児期からの男女平等教育等、公平な社会に向けた教育的な取り組みの有効性が強調されていた。(3)子どもだけでなく保育者および保護者の権利を尊重し、ジェンダー平等や多様性を尊重する社会を幼児期に経験することが重視されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、幼児教育における男女平等教育や多様性の尊重に向けた教育政策の具体的な内容の変遷について、先駆的な取り組みをしているノルウェーからの示唆を得られた点にある。公平な社会を創造するためには、固定的な性別役割分業意識を持つ前の幼児期における教育に着目し、子ども、保育者、保護者それぞれの多様性と権利を尊重した幼児教育をすることが重要であると考えられていたことが明らかとなった。日本では、男女平等および多様性の尊重に向けた社会の変革が求められているが、幼児教育における実践についての研究は充分とはいえない。したがって、本研究が日本の社会変革に向けた幼児教育の発展に寄与するものとなりうる。
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