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運動計算モデルによる行為エラーのメカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22266
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0110:心理学およびその関連分野
研究機関早稲田大学

研究代表者

山田 千晴  早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (80878356)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードアクション・スリップ / 書字運動解析 / 書き間違いメカニズム / 失書 / 錯書 / 書字スリップ / 運動計算論
研究開始時の研究の概要

意図とは異なることを誤ってしてしまう現象をアクション・スリップとよぶ。本研究は,なぜヒトは意図しない行為をおこなってしまうのかを明らかにするため,アクション・スリップの生起メカニズムを運動計算論的に解明する。従来研究では,行為実行システムの内的な変化がアクション・スリップを引き起こすと仮定されてきた。しかしながら,内部状態が時系列的にどのように変化するのかを計算論的にシミュレーションするモデルは提案されてこなかった。これに対し本研究は,運動学的側面から内部状態を推定する計算論モデルを構築し,エラー生起直前からエラー生起時点にかけての身体運動の変容を明らかにする。

研究成果の概要

研究期間全体を通して,健常若年者・健常高齢者を対象に行動実験をおこない,得られたデータに基づいて,書字スリップ生起時の書字運動の運動学的モデルを構築した。その結果,書き間違いの生起における個人差と書き間違い生起直前に生じる運動時間のばらつきが明らかになった。また,書字運動中の視覚フィードバックが書字スリップの生起に促進的に影響する可能性が示された。これらの結果については医療従事者を対象とした講演会・研究会において議論をおこなったほか,現在は国際誌に投稿するための論文化を進めている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究から得られた知見は,従来のアクション・スリップ研究が定性的な評価を主としてきたのに対し,エラー生起を実験室環境下で観察可能なレベルで定量的に評価したという点で革新的である。また,本研究で構築した書字運動の経時的変化に関するモデルは,臨床現場における失書患者のリハビリテーションや動作解析に対して基礎研究の知見を応用する一助になるとも考えられる。さらに,本研究で構築した書字運動の解析プラットフォームは大掛かりな計測装置が不要であるため,臨床現場にも導入できるパッケージとして提供可能であり,国内外の運動制御研究にも波及的効果を与えると考えられる。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2025-01-30  

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