研究課題/領域番号 |
20K22271
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
片山 綾 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 客員研究員 (30881106)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | セルフ・コントロール / 衝動性 / web / 行動分析 / 損失 |
研究開始時の研究の概要 |
私たちは日常生活において、将来の目標達成よりも目先の快楽を選択することがある。このような事例はセルフ・コントロールの問題としてとらえられる。これまで、個人のセルフ・コントロール選択の程度を測定するために新しいセルフ・コントロール選択場面(即時小損失/遅延大利得―即時小利得/遅延大損失選択場面)を提案し、その妥当性を示してきたが、それらは全て実験室で一対一で行う必要があった。そこで、本研究では、Web上で測定できる測定法を新たに開発し、その利用可能性と問題点を検討する。更に、高衝動性群と低衝動性群との間でセルフ・コントロールの程度を比較することで、新しい選択場面の妥当性のさらなる検討も行う。
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研究実績の概要 |
申請者はこれまでに新しいセルフ・コントロール選択場面(即時小損失/遅延大利得-即時小利得/遅延大損失選択場面)を提案し、その妥当性を示すとともに、セルフ・コントロールを促進する要因の検討を行ってきた。しかしそれらは全て実験室で行われたため、参加者のサンプリングに制限があった。本研究では、Web上でセルフ・コントロール選択率を測定できる測定法を新たに開発し、その利用可能性と問題点を検討する。また、高衝動性群と低衝動性群との間でセルフ・コントロールの程度を比較することで、新しい選択場面の妥当性のさらなる検討も行う。 これまで、選択行動をWeb上で測定する研究はほとんど行われていないため、そのメリット・デメリットを明らかにすることは今後の選択行動研究にとって有用である。さらに、セルフ・コントロールを促進する要因を操作した選択場面を呈示することで、インターネットを通じた問題行動への介入が可能になるかもしれない。 2022年度は、前年度に成人(喫煙者・非喫煙者・禁煙成功者)を対象に行った実験データを分析し、高衝動性(喫煙者)群と低衝動性(非喫煙者・禁煙成功者)群との間でセルフ・コントロールの程度を比較した。その結果、高衝動性群と低衝動性群との間ではセルフ・コントロールの程度に差が見られなかったが、喫煙者の中でも電子煙草の経験がある人とない人の間では差が見られた。このことから、同じ喫煙者であっても、紙巻煙草の方が電子煙草よりも衝動性が高い可能性が示された。 また、過去に実験室で行われた実験結果との比較の結果、30~40代を対象にした場合には、Web上でセルフ・コントロール選択率を測定するのは困難であることが示唆された。2021年度の結果を考慮すると、少なくとも大学生を対象とした場合に、Web上でセルフ・コントロール選択率を測定できる測定法の利用可能性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的である、(1)Web上でセルフ・コントロール選択率を測定できる測定法の利用可能性と問題点の検討、(2)セルフ・コントロール選択場面の妥当性の更なる検討の2点について、全ての実験を終え、順調に進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、これまでの実験結果を国内外の学会で発表し、論文を執筆する予定である。
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