研究課題/領域番号 |
20K22275
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | びわこ学院大学短期大学部 (2021-2022) 同志社大学 (2020) |
研究代表者 |
伊藤 雅隆 びわこ学院大学短期大学部, その他部局等, 助教 (40876215)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知行動療法 / セルフヘルプ / 心理療法 / 活動記録表 / アクセプタンス&コミットメント・セラピー |
研究開始時の研究の概要 |
心理療法の効果を高めるにあたり,参加者自身の日常生活での取り組みが非常に重要になるが,実際の取り組み量に着目して分析している研究は少ない。本研究では,生態学的継時的測定法を用いて,これまで十分に測定されてこなかった心理療法における参加者の取り組み量と心理療法の効果の関係を評価する。また,取り組みの促進に関して,従来の研究では治療者との関係や治療意欲などが取り上げられてきた。治療者と参加者の関係などの要因が重要であることは間違いないが,具体的な操作が難しい。そこで本研究では,報酬,社会的宣言という,学習に関する知見に基づいた取り組みの促進方法を検討する。
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研究成果の概要 |
書籍やアプリなどを用いて心理療法の内容に自身で取り組むセルフヘルプを実際にどの程度利用しているかについての検討とそのセルフヘルプの効果との関連を検討した。セルフヘルプの実施は心理的状態の改善につながることが明らかになった。一方でその取り組み量と改善の大きさとの関連は確認されなかった。また,取り組みの促進の方法として報酬による促進と,他者に目標を宣言する社会的宣言による促進を試みた。これらの間に促進効果の差は確認されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は,セルフヘルプの取り組みに関して週や日ごとにまとめた結果ではなく,実際の利用頻度を利用し,その効果との関連を検討している点が特徴である。この方法を用いた場合では,ある程度健康な状態の人を対象とした時に取り組みの頻度と改善の効果が関連しないことが明らかにされた。また,セルフヘルプ利用の促進効果が見込めることから,各種の心理療法のセルフヘルプに対して利用できる可能性があり,その効果に影響することが期待できる。
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