研究課題/領域番号 |
20K22339
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0202:物性物理学、プラズマ学、原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
山口 雄司 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 J-PARCセンター, 研究職 (10882970)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ビームロスモニター / 高しきい値反応 / バックグラウンド事象 / 大強度加速器施設 / 高速応答 / 大強度加速器 / 検出感度 / 時間分解能 |
研究開始時の研究の概要 |
ビームロスモニターは大強度加速器施設におけるビーム損失を検知することで加速器機器の保護,効率的なビーム供給といった点で重要な役割を担う。パルスビームの高出力化にともない,粒子生成標的近くでは生成粒子がバックグラウンド(BG)として検出されるため,BGに影響されないビーム損失検知が可能なロスモニターが求められる。本研究ではビーム損失とBGの信号の時間差と高しきいエネルギー反応を用いてビーム損失とBGの信号を識別できるロスモニターを開発し,BGに影響されないビーム損失検知の実現を目指す。
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研究成果の概要 |
ビームロスモニターは,大強度加速器施設の安定な運転において重要な役割を担う。本研究では,大強度パルスビームを供給する加速器施設において,粒子生成標的からの生成粒子に由来するバックグラウンド(BG)に影響されないビーム損失検知を可能にすることを目的として,新しい検知方法を使用したロスモニターの設計検討,製作及び性能試験を実施した。性能試験により開発したロスモニターの,BG事象に影響されないビーム損失検知への適用可能性を示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,高精度実験を展開する大強度加速器施設の,より安定した運転に必要なビームロスモニターの研究開発である。ビーム損失検知における課題の解決のため,新しい検知方法を採用したロスモニターを開発し,性能試験によりその適用可能性を示唆する結果を得た。本成果は,大強度加速器施設を利用した様々な分野の実験の効率的な遂行に貢献し,広範な分野における研究の発展に寄与し得る。また,新しい放射線検出器として原子核物理実験への応用も期待される。
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