研究課題/領域番号 |
20K22362
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0204:天文学、地球惑星科学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
南出 将志 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90884916)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 数値予報 / データ同化 / 衛星 / 台風 / 気象 |
研究開始時の研究の概要 |
台風や雷雨など極端気象現象の予測可能性の向上は、激甚化が懸念されている水災害に対応するために必需である。しかし、極端気象現象発達の基幹的なプロセスである上昇気流を伴う大気の対流は、その発達プロセスに強いカオス的性質を内包し、発生場所・時間を規定するメカニズム理解が進んでいない。極端気象現象予測可能性向上の律速段階になっている。 本研究では、申請者が世界に先駆けて開発した次世代静止軌道気象衛星観測データ同化システムを活用し、対流現象に先んじて生じるシグナルの時空間的特徴を解明、データ同化スキームを改良を実施する。これらにより、国内外の大気科学の発展、及び極端気象現象の数値予報精度改善に貢献する。
|
研究成果の概要 |
台風や雷雨など極端気象現象の予測可能性の向上は、激甚化が懸念されている水災害に対応するために必需である。しかし、極端気象現象発達の基幹的なプロセスである上昇気流を伴う大気の対流は、その発達プロセスに強いカオス的性質を内包し、発生場所・時間を規定するメカニズム理解が進んでいない。本研究では、開発した衛星観測データ同化数値気象予測システムを用いて、対流現象発達のメカニズムについて新たに解明し、さらに台風の予測精度向上を実現した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気象において台風のような極端気象現象の発生は、基幹プロセスである積雲対流のカオス性が強く、予測は困難という認識が共有されてきた。しかしながら、近年の技術発展により、個々の積雲対流の発達を解像できる観測網や、シミュレーションで表現可能な数値予報モデル、それらを活用し得る計算機が整備され、そのような前提に風穴を開ける基盤が準備されつつある。本研究は、衛星観測データの新たな利用法と、その効果を定量的に示すものであり、開発した研究ベースの予測技術が、現業機関への実装を通じて社会(日々の天気予報)に貢献するにあたって不可欠な知見を提供した。
|