研究課題/領域番号 |
20K22451
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
鶴岡 典慶 京都女子大学, 家政学部, 教授 (80883628)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 寺院建築 / 文化財建造物 / 近世社寺建築 / 伝統技法 / 近世寺院仏堂 / 支割 / 近世寺院建築 / 木割 / 伝統木造構造技法 / 近世仏堂 / 建築技法 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の伝統木造建築は、古代から中世を通して時代とともに様々な技術的発展を遂げたが、近世以降は大工技術専門書等の普及により、構造技法はほとんど発展がみられないと考えられてきた。しかし近年、近世建築の根本修理が進み、詳細な情報が蓄積されてくる中で、経済的効率化や大規模化に伴う構造的工夫など、近世建築の多様な技法の存在が確認されてきた。そこで本研究では、先行的に近世寺院仏堂に限定し技法の解明を試みる。
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研究成果の概要 |
わが国の近世寺院本堂建築について、その構造的特徴を明らかにするため、柱径、柱間、軒の出、軒高、垂木寸法、軒勾配、屋根勾配等詳細なデータを修理工事報告書と実施調査により収集し、構造・形式の比較分析を行うとともに、近世初頭の木割術書との比較検討も実施した。その結果、建築的個性が失われたと言われてきた近世寺社建築は、近似的比例関係を有しながらも建物ごとに独自の計画手法が用いられていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本の歴史の中で最も普請が盛んであった近世社寺建築について、近年実施されてきた重要文化財等建造物保存修理工事報告書及び現地調査により、詳細な各種データを収集し、この時代の建築技法の類似性や多面的特色を見い出すことができたことは、日本近世社寺建築の研究において学術上有意義な成果が得られたと考える。 また、近年では歴史的建造物を活用した地域活性化事業が盛んに実施される中で、今日も多く残されている近世社寺建築の個々の詳細な特徴を理解するうえで重要な研究であり、今後の地域社会の発展に寄与できるものであると考える。
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