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FCC構造を利用したチタン合金の第一原理計算による設計

研究課題

研究課題/領域番号 20K22470
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0401:材料工学、化学工学およびその関連分野
研究機関九州工業大学

研究代表者

河野 翔也  九州工業大学, 大学院工学研究院, 助教 (60878429)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード第一原理計算 / チタン / 合金 / 添加元素 / シミュレーション / 積層構造 / FCC / 構造相転移 / 長周期積層構造 / マグネシウム / FCC構造 / 相転移
研究開始時の研究の概要

チタン合金は軽く強度がある材料として、航空機、スポーツ用具、医療などで利用されているが、より低コストで高強度なチタン合金が期待されている。このチタン合金では、結晶構造に六方最密構造と体心立方構造を利用した開発がされている。申請者は、チタン合金への新たな結晶構造の選択肢として面心立方構造を利用した強化の可能性について、第一原理計算法を用いて明らかにできる。本研究では、チタン合金での六方最密構造と面心立方構造の熱力学的な性質を明らかにするとともに、新しいチタン合金の開発に向けた元素の組み合わせを提案することを目指す。

研究成果の概要

本研究ではチタン合金におけるFCC構造の利用のために、HCPとFCC構造の積層から構成されている長周期積層構造の形成の可能性について調査した。第一原理計算を使用して、チタン合金中に添加された異なる元素による結晶構造のパラメーターとエネルギー変化を解析した。計算結果からSi, Ge, Cu, Y, Pd, Agが長周期積層構造の形成を促進する元素であることが分かった。Ti合金においてHCP構造中に上記元素がその一部に濃化したものの合成ができると、長周期積層構造の形成の可能性があることが第一原理計算を通して明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

チタン合金は航空、医療、自動車産業などで広く使用されており、その強度と耐熱性をさらに向上させることは、材料科学の進歩とさまざまな産業への応用にとって重要です。本研究により、適切な添加元素を用いることで長周期積層構造の形成が可能であることが示されました。長周期積層構造の形成はマグネシウム合金の性能を向上させる要因になっています。それがチタン合金で形成すると、既存の材料よりも高性能になることが期待されます。材料の軽量化やエネルギー効率の向上など、チタン合金の性能向上は社会的な持続可能性に寄与します。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] チタン基合金における長周期積層構造 の形成に関する第一原理計算2021

    • 著者名/発表者名
      河野 翔也, 飯久保 智
    • 学会等名
      日本金属学会2021年秋季講演大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-01-30  

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