研究課題/領域番号 |
20K22484
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0402:ナノマイクロ科学、応用物理物性、応用物理工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中島 吉太郎 大阪大学, 国際医工情報センター, 特任研究員(常勤) (20867337)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アミロイド線維 / 超音波化学 / 超音波照射 / ソノケミストリー / 神経変性疾患 / 過飽和生命科学 |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病に代表される神経変性疾患は社会的問題であり、早期診断法がないことが大きな問題の一つとしてあげられる。この問題に対して、患者検体へ超音波を照射し、検体に含まれる毒性蛋白質の性質を検査することにより、神経変性疾患の早期診断法を確立することを目指す。超音波はその音の大きさと音色(周波数)により様々な性質を示す。本研究では、これらのパラメータを変化させながら、標的である蛋白質を検査するために最適な条件を見出し、診断に応用可能かどうかを検討する。
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研究成果の概要 |
アミロイド線維はアルツハイマー病を代表とする神経変性疾患の原因物質である。これまでに、これらの疾患発症の前兆として微量な線維核が血中に存在することが示唆されており、これを検出することが早期診断につながると考えられている。この研究では、超音波照射法がこの線維核検出過程において及ぼす影響を調査した。独自の超音波照射装置を構築して得られた実験結果は、超音波照射法がこれまでに使用されてきた振とう法と比べて優れた線維核検出能を示すことを明らかにした。またその機構に関しても議論を行い、超音波により水中に発生する小さな気泡が重要な役割を果たしていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、独自の超音波アミロイド装置の構築と超音波がアミロイド線維核検出過程に及ぼす影響を明らかにした。本研究で得られた成果は、パーキンソン病やアルツハイマー病などのアミロイド線維核検出に着目した早期診断法の確立に貢献すると期待される。
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