研究課題/領域番号 |
20K22509
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0403:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
山畑 飛鳥 森ノ宮医療大学, 医療技術学部, 助教 (70880326)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シミュレーション学習 / 学習機会創出 / 学習方法開発 / 学習支援 / 臨床前学習 / 補完的学習 / 次世代学習 / 医療用VR実習の確立 / 臨床前教育の可能性 / Virtual Reality / 医療 / 教育 / 認知学習 / 客観的指標 / 放射線技術 / 視線情報 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、診療放射線技師養成教育において仮想現実(Virtual Reality :VR)を用いたX線撮影のロールプレイ学習を行い、教育手段としてのVRの適正性をX線撮影装置実機使用実習による学習効果と比較し、明らかにすることを目的とする。 VRの適正性評価の観点は、ロールプレイ学習を実現する可能性、実習対象学生に臨床実習参加可能な技術習得をもたらす可能性、及びVRデバイス操作者の視点、動作認知による、技術習得の客観的評価実現の可能性とする。 VR環境下の実習は、物理的、経済的制限により設備が十分ではない養成機関の学生に実習機会を創出し、診療放射線技師養成教育における教育手段の拡張が期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究は診療放射線技師養成教育において仮想現実(Virtual Reality:VR)を用いたX線撮影学習の可能性を検証するため胸部X線撮影実習用VRコンテンツの開発およびその学習効果を検証した。我々はコンテンツ開発に際し、熟練技師数名の手技を視線情報による客観的指標からデータを取得し、養成校学生教育を照準とした臨床的妥当性のあるシナリオおよび評価指標を作成してコンテンツに反映した。開発後のコンテンツに対し、教育および学習ツールとして使用感を教員および学生に対して調査した。コンテンツの学習効果を評価したところ、実習前後で臨床的に必要な基礎的な手技の学習効果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VRを用いた実習は実際のX線機器を用いる実習に比べ、機器操作や実際の人間を対象とした接遇において現実に忠実な感覚を理解することは難しいと考えられる。しかし仮想のオブジェクト操作を行うことにより現実の場面を想起することができ、物理的、経済的制限により設備が十分ではない養成機関の学生に補完的な実習機会を創出し、診療放射線技師養成教育における教育手段の拡張が期待できる。今回は胸部X線撮影を学習対象としたが、本研究成果より、今後養成校学生の学習において他の撮影部位や検査モダリティに対象を拡大することが有用と考えられる。
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