研究課題/領域番号 |
20K22524
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0501:物理化学、機能物性化学、有機化学、高分子、有機材料、生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
久保 智弘 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (20871362)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 開環共重合 / ポリエステル / 分解性高分子 / 易分解性高分子 / 共重合 / 高分子合成 / 高分子反応・分解 / 導電性高分子 |
研究開始時の研究の概要 |
プラスチックに関する環境問題が顕著になる中、持続可能な社会の実現に向けて、低分子量体まで分解可能な高分子材料の開発が求められてきている。本研究課題では、分解性をもつ共役系高分子の設計指針を構築することを目的とし、穏やかな条件下で分解可能な共役構造をモノマーに取り込み、 その精密重合法を開発することにより、構造が制御された分解性共役系高分子の創出を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、開環共重合による易分解性ポリエステルの創出を明らかにした。得られた共重合体は単独重合体と同等の熱物性や水に対する安定性を示す一方で、適切な刺激下では易分解性官能基の導入量に対応した速やかな分解性を示した。また、反応性の異なるモノマーを用いたときの配列制御に関する知見も得られた。高分子主鎖に一部易分解性官能基を導入する手法は他のモノマー群にも適応できることから、多様な環境低負荷型材料設計の指針となる結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、共重合による易分解性高分子の合成を検討した。このような合成手法を開発することで、使用時は安定で、使用後に環境に蓄積しないような環境低負荷型材料の創出が可能となりうる。プラスチックに関する世界的な環境問題が顕著になる中で、持続可能な社会の実現に向けた高分子材料の設計指針を明らかにした。
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