研究課題/領域番号 |
20K22597
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0604:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 (2021) 鳥取大学 (2020) |
研究代表者 |
濱本 亨 東北大学, 農学研究科, 助教 (80877100)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 土壌炭素 / 土壌微生物 / ザンビア / サブサハラアフリカ / 炭化物 / 有機物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、サブサハラアフリカ土壌において、炭化物による微生物機能の安定化に着目し、効率の良い炭素蓄積の実現を目指す。農業生産の維持・向上に重要な土壌炭素の枯渇がサブサハラアフリカ地域で発生しており、その解決が求められている。そのため、有機物を供給し、有機物由来炭素をできるだけ多く土壌に留めることが必要である。本研究では、多孔質資材である炭化物を導入し、炭素蓄積型の土壌微生物群集の形成を目的とする。すなわち、炭化物や有機物の投入は、微生物機能の長期安定化を促し、炭素蓄積を向上できるのか明らかにする。
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研究成果の概要 |
炭素量が0-2%の極めて低い土壌において、炭素源投入による炭素・窒素動態の影響やそれらを駆動している土壌微生物群集の動態を調べた。まず、炭素量が低い土壌であっても炭素源投入による微生物動態やそれに伴うCO2放出量は、もともとの炭素量の違いに大きく影響されることを明らかにした。また、炭化物のような比較的分解されにくい炭素源の投入は、土壌からの実質的な炭素放出量を抑制し、結果として炭素蓄積に貢献する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、作物残さなどの有機物の投入は、炭素貯留などの影響に対して、もともとの土壌炭素量によって大きく変化することを示した。また、この結果を炭素量が0-2%の極めて低い土壌で明らかにしたことは、貧栄養土壌に対する炭素貯留の可能性や土壌肥沃度改善に対処するための基礎的な理解につながる。
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