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筋原線維タンパク質由来3-メチルヒスチジンのミオシン分解機構への影響

研究課題

研究課題/領域番号 20K22609
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0605:獣医学、畜産学およびその関連分野
研究機関新潟大学

研究代表者

島元 紗希  新潟大学, 自然科学系, 助教 (90875395)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード骨格筋 / タンパク質分解 / Nτ-メチルヒスチジン / 3-メチルヒスチジン / 骨格筋タンパク質分解
研究開始時の研究の概要

骨格筋タンパク質は、タンパク質の分解量抑制により効率的に蓄積される。そのため、正常な骨格筋の成長過程において、骨格筋タンパク質の大部分を占める筋原線維タンパク質(ミオシン・アクチン)の分解機構の理解が最重要課題である。
申請者は、ミオシン・アクチンに微量に含まれるヒスチジンのメチル化誘導体(3-メチルヒスチジン、3-MeHis)に着目し、3-MeHisがthick filamentの脱重合(ミオシン分子の遊離)と分解に及ぼす影響を調べ、ミオシンタンパク質の分解を惹起する機構の解明を目的とする。

研究成果の概要

本研究では、骨格筋細胞内の3-メチルヒスチジン(3-MeHis)が既知のタンパク質分解経路に与える影響とミオシンの重合体形成に及ぼす影響を調べ、ミオシンタンパク質の分解を惹起する機構の解明を目的とし、これまで注目されていなかった3-MeHisの生理作用の解明を目指した。骨格筋細胞への3-MeHisの添加はユビキチンプロテアソーム系およびオートファジー系タンパク質分解の促進させることにより、筋原線維タンパク質量を減少させた。加えて、3-MeHisがミオシンフィラメント形成の阻害に関与する可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はタンパク質分解機構の全容解明の一助となり、また遺伝子に暗号化されていないアミノ酸の機能の重要性を発信する研究となる。また、3メチルヒスチジンが「生体にとって不要で速やかに体外に排出される」という考え方から、「筋原線維タンパク質の分解産物である3-MeHisが連鎖的な筋原線維タンパク質の分解を惹起する」という考え方へのパラダイムシフトを提示することができ、加えて、3-MeHisは、イミダゾールジペプチドであるバレニンを構成するアミノ酸であるため、タンパク質分解に対するイミダゾールジペプチドの作用に焦点を当てた研究への波及が期待されると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Nτ-メチルヒスチジンはC2C12筋管細胞のユビキチンリガーゼのmRNA発現量の増加を介して 筋原線維タンパク質量を減少させる.2021

    • 著者名/発表者名
      島元紗希・石丸美樹・井尻大地・早川徹・西邑隆徳・大塚彰・藤村忍
    • 学会等名
      第44回日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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