研究課題/領域番号 |
20K22656
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0702:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
清水 達太 神戸大学, 医学研究科, 学術研究員 (70882869)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 老化 / 視床下部 / タニサイト / 神経幹/前駆細胞 / 細胞接着分子 / ネクチン / Sox2 / 細胞間接着分子 |
研究開始時の研究の概要 |
種々の生物の寿命は食餌制限により伸長するが、個体の老化と寿命を制御する機構の大部分は未解明である。哺乳動物の食欲は、脳脊髄液中のグルコース濃度を視床下部の第三脳室の側壁を覆うタニサイトが感知し、その情報を摂食・満腹中枢に伝達することで調節される。タニサイトはこの役割のほかに、成体においても自己増殖能と神経細胞への分化能を有する。近年、タニサイトが個体の寿命伸長に関与することが示唆されているが、加齢時の神経幹/前駆細胞機能の維持機構は不明である。そこで本研究では、タニサイトで発現する細胞間接着分子ネクチンに着目し、老化過程におけるタニサイトの神経幹/前駆細胞機能の維持機構の解明を目的とする。
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研究成果の概要 |
様々な生物の寿命は食事制限により延長するが、個体の老化と寿命を制御する機構の大部分は未解明である。視床下部の第三脳室の側壁を覆うタニサイトは脳脊髄液中のグルコース濃度を感知するほか、成体でも神経幹/前駆細胞機能を持つ。近年、タニサイトが個体の寿命延長に関与することが示唆されているが、加齢時の神経幹/前駆細胞機能の維持機構は不明である。本研究では、神経幹細胞機能の高いタニサイトで特異的に発現する細胞接着分子ネクチンを同定し、神経幹細胞機能の維持に関与する可能性を見出した。また、摂食行動を制御する弓状核に幹細胞マーカーSox2陽性の神経細胞の存在を見出し、加齢により細胞数が減少することを報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにタニサイトが個体の寿命延長に関与することが示されているが、成体においてタニサイトの機能がどのように維持されているのかはほとんど解明されていない。本研究ではタニサイトの神経幹細胞機能の維持に細胞接着分子ネクチンの一種が関与する可能性を見出した。今後はこのネクチンがどのようにして神経幹細胞機能を維持するのかを明らかにすることで、個体の老化制御に重要なタニサイトの機能維持機構の解明につながることが期待される。
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