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血液由来α-シヌクレインシードのPD病態との関連

研究課題

研究課題/領域番号 20K22693
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
研究機関順天堂大学

研究代表者

上野 真一  順天堂大学, 医学部, 助教 (40875944)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードパーキンソン病 / α-シヌクレイン / RT-QuIC / 全身臓器 / リポポリサッカライド / 伝播凝集 / パラビオーシス / 血液 / 伝播 / バイオマーカー
研究開始時の研究の概要

パーキンソン病(PD)は構造異常を伴うα-シヌクレイン(AS)が伝播・凝集することで神経細胞変性を惹起することが想定されている。これまでAS凝集体は嗅上皮や腸管から神経回路を介して脳全体へ進展するという2経路が提唱されているが、全ての症例には当てはまらず、非神経系回路を介した伝播経路以外にAS凝集体が循環し全身に広がる可能性を考え、血液中に微量なAS凝集体を検出することに成功した。本研究では、血液からの進展様式および病態への影響を解明することを目的とし、その上で、血中AS凝集体除去による治療の可能性を模索する。

研究成果の概要

パーキンソン病(PD)における剖検検体をホモジネートを作成しRT-QuIC法を用いて、各臓器におけるα-シヌクレインシードを解析した。その結果、脳をはじめ顎下腺や肝臓、腎臓、心臓、甲状腺など全身臓器からシードが増幅されることを見出した。これは構造異常を伴うα-シヌクレイン(AS)が全身臓器に分布していること裏付けする結果となった。さらにPDの虫垂では対照と比較しリポポリサッカライドが上昇しておりAS凝集に炎症の関与が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

血液を循環する凝集する傾向を有したα-シヌクレイン(AS)を確認した。ASが全身臓器に蓄積しているという知見からパーキンソン病は全身病であることを裏付けることができた。これはPD病態が脳のみでなく全身の多起源説を想起させるものであり、さらには腸管炎症がAS凝集と関与している可能性も示された。今後、病態のモニタリングや治療ターゲットの探索、血液浄化療法など疾患修飾療法の礎となる結果であると考える。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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