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心筋再生治療のための心筋細胞脱分化におけるマイトファジーの意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22707
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 翔大  大阪大学, 薬学研究科, 助教 (80880294)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード心筋再生 / マイトファジー / 脱分化
研究開始時の研究の概要

心筋再生は壊死を伴う心疾患の根本的な治療につながる可能性を秘めており、転写共役因子YAPは心筋細胞の脱分化とそれに続く再生において特に重要であることが知られている。一方、機能低下したミトコンドリアなどから産生される酸化ストレスは心筋細胞再生を阻害することが知られている。そこでYAPおよびミトコンドリア選択的なオートファジーであるマイトファジーが心筋細胞の脱分化、および再生を促進させるのかを検討する。

研究成果の概要

マイトファジーが心筋細胞の増殖を促進するのかを明らかにするべく検討を行った。その結果、培養新生児ラット心筋細胞(NRCM)にマイトファジー促進因子PINK1を過剰発現させたところ、対照であるLuciferase過剰発現群と比較して、細胞周期マーカーを発現する細胞の割合が増加すること見出した。また、PINK1を過剰発現させたNRCMでは、細胞増殖促進因子であるIgf2 mRNAや心筋細胞の幼若性の指標であるMyh7/Myh6比が増加することを明らかにした。本検討結果は、PINK1がマイトファジーの活性化を介して心筋細胞の増殖を促進させる可能性を示すものである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

心疾患は一般的に予後不良であるが、これは心筋細胞の増殖能が極めて低く、傷害を受けた心筋組織が回復しないことに起因する。そのため、心疾患の根本的な治療を行うためには心筋細胞の増殖メカニズムの解明が求められる。本研究は、PINK1の過剰発現が心筋細胞の脱分化、ならびに細胞増殖を促進させる可能性を示した。今後、本研究をさらに発展させることにより、心疾患の新たな治療法の開発につながることができると考えている。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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