研究課題/領域番号 |
20K22716
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 |
研究代表者 |
野田 泰裕 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 助教 (90880336)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 小胞体ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
本検討では 1) in vitro 評価系の構築、2) 小胞体ストレスセンサータンパク質阻害剤を用いたスクリーニング、3) 網羅的な遺伝子発現解析 (RNA sequence) による小胞体ストレス誘導病態修飾因子の探索の順に実施し、新規PD病態制御因子の同定を行う。
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研究成果の概要 |
小胞体ストレスセンサータンパク質の一つであるPERK阻害薬のGSK2606414はin vitro PDモデル細胞の細胞死を強く抑制したが、アポトーシス誘導薬、小胞体ストレス誘導薬誘発の細胞死に対して保護作用を示さず、PD病態特異的に保護作用を示す可能性が示唆された。また、ウェスタンブロット法で解析した結果、薬物誘発in vitro PDモデルにおいてはGSK2606414の標的となるPERKの活性化が見られず、GSK2606414はPERK経路非依存的にPD病態を改善することが示唆された。以上の結果より、GSK2606414はPD病態に対する新たな治療薬候補となる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、PD病態において保護作用を有する化合物が新たに見いだされ、治療薬候補としての応用が期待される。また、今回見いだされたGSK2606414は小胞体ストレスセンサーPERKの阻害剤であるにもかかわらず、PERK非依存的な経路で保護作用を発揮することが示されており、PD病態において未知の因子を修飾し、保護作用を発揮することが示唆されているる。今後の検討によって標的因子の同定を行い、PD病態の新たな治療戦略開発につながることが期待される。
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