研究課題/領域番号 |
20K22721
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
|
研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
梅野 智大 昭和薬科大学, 薬学部, 特任助教 (40879524)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | アミン検出 / ペプチド / ドナー・アクセプター / 固相合成 / 酸塩基反応 / アミン検出試薬 / ペプチド固相合成 |
研究開始時の研究の概要 |
ペプチド固相合成における未反応アミノ基検出法は従来、カイザーテストと呼ばれるニンヒドリン反応を利用した検出法が用いられてきた。しかし、カイザーテストには操作の煩雑さや毒劇物の使用、二級アミンの検出不可などの問題点を有していた。本研究課題ではこれらの問題点を克服した塩酸塩型のpush-pull型π拡張分子を呈色試薬として用いた新たなアミノ基検出法を開発する。
|
研究成果の概要 |
本研究課題では、塩酸塩型のドナー・アクセプター型分子を用いた新たなアミン検出試薬の開発とそのペプチド固相合成への応用を行った。具体的には、分子内に電子供与性のグアニジノ基と電子求引性基をもつπ共役分子を新たに合成し、塩酸塩とした後、溶液中でのアミン検出を行った。その結果、アミンの量が増えるに従って、可視領域の吸光度が直線的に増加し、定量検出が可能であることが示され、溶液は黄色に着色した。続いて、本アミン検出法をペプチド固相合成へと適用したところ、樹脂上のアミノ基検出においても高い直線性を示し、定量検出が可能であることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により得られた成果は、近年注目されている中分子医薬の1つであるペプチドの効率的合成への貢献が期待される。また、従来法では検出できなかったアミノ酸の検出を定量的に行えるため、カップリング反応の試薬量の低減や時間の短縮、さらにアミン検出試薬の再利用など現代の科学研究に重要とされるSDGsに対応したペプチド合成を実現することが可能である。
|