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SBNO1による神経幹細胞の増殖・分化スイッチング制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22735
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0802:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

井原 大  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40884367)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードSbno1 / Otub1 / p53 / 神経幹細胞 / ニューロン / 神経間細胞 / 分化 / ヘリカーゼ
研究開始時の研究の概要

ゲノム解析からSBNO1は脳の発達と機能に関与する因子として報告されているが、脳におけるこの分子の機能の実験的解析は報告されていない。そこで我々は変異マウスを作成し、Sbno1の機能を調べてきた。神経幹細胞でSbno1欠損を誘導した場合と、分化したニューロンでSbno1欠損を誘導した場合では、全く異なる脳の形態異常が得られたことから、Sbno1が脳の発生時期によって異なった機能を持つことが示唆される。本研究計画は、文脈依存的にSbno1タンパク質が機能するための生化学的性質を明らかにし、正常な脳の発達や精神疾患における役割について知見を得ること目的としている。

研究成果の概要

本研究において、我々は神経幹細胞におけるニューロン産生を自己複製のスイッチング機能に着目した。我々はSBNO1のパートナー分子として、p53の脱ユビキチン化酵素OTUB1を見出している。定常状態の細胞では、p53は発現した後に速やかにユビキチン化されることで分解されている。しかしながら、OTUB1の発現下ではp53のユビキチン化が直ちに解除され、p53タンパク質は分解をまぬがれる。我々はこれをHEK293T細胞を用いた免疫沈降法により確認した。また、神経幹細胞における両タンパク質の発現を解析したところ、共に核に局在を示した。本研究を通してSBNO1がp53を制御する仕組みの一部を明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではp53の新規制御機構の解明を通して、神経幹細胞がどの様に自己複製とニューロン産生を制御しているのか解析した。正常な神経幹細胞の分裂の破綻は精神疾患の病因となる。精神疾患の診断は客観的な指標が乏しいことから、細胞・分子レベルでの各疾患の病態メカニズムを解明することが求められている。Sbno1は様々な精神疾患に寄与する可能性が報告されている。これらの報告からSBNO1がヒトの脳の正常な発達と機能に重要であることは示唆されるがどのように精神疾患の発症に関わっているかは明らかになっていない。本研究は将来的に、精神疾患の客観的な診断方法や治療戦略のための新しい指標を示すことができるであろう。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 神経幹細胞のニューロン産生における p53 の新規制御機構の解明2022

    • 著者名/発表者名
      井原 大
    • 学会等名
      第127回 日本解剖学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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