研究課題/領域番号 |
20K22737
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉永 正憲 京都大学, 医学研究科, 助教 (70878347)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | RNA修飾 / 鉄代謝 / 赤芽球分化 / CRISPRスクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
近年RNA上に付加された修飾が転写後調節に重要な役割を果たすことが認識されるようになってきたが、鉄代謝における役割は未だ不明である。本研究では、申請者が独自に実施したCRISPRスクリーニングにより同定されたRNA修飾酵素の遺伝子改変マウスを解析することにより、鉄代謝制御におけるRNA修飾の役割の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、新規m6A RNA修飾酵素METTL16が生体の鉄代謝調節において果たす役割の解明を目的とした。赤芽球特異的METTL16欠損マウスは重度の赤血球造血障害のため胎生致死に至ること、またMETTL16欠損下では、赤芽球に重要な転写因子GATA-1やKLF1、およびトランスフェリン受容体をはじめとする鉄代謝関連遺伝子群の発現が低下していることを見出した。次に、METTL16の下流で作用する分子機構を解析し、MTR4-核内エクソソームを介したmRNA制御の必要性を明らかにした。本研究成果から、METTL16を介した鉄代謝関連遺伝子の発現制御機構が解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、これまで不明であったMETTL16の生体における機能の一端が解明された。また、METTL16の下流で作用する分子機構を網羅的に探索し、はじめてm6A修飾とMTR4-核内エクソソームの関係性を明らかにした。本研究成果は貧血をはじめとする鉄代謝異常や造血器疾患の病態の理解に寄与すると考えられる。
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