研究課題/領域番号 |
20K22738
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
鈴木 俊章 神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 学術研究員 (50877941)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脳神経科学 / 感覚器官 / 遺伝子発現 / 脳神経 / 左右差 / 神経科学 / 感覚器 |
研究開始時の研究の概要 |
生物は必ずしも左右対称でない。ヒトにおける言語野の左脳優位性や利き目等のように、機能的左右非対称が存在することが知られている。左右軸発生機構は解明されつつあるが、非対称性と後天的因子との関連は詳らかでない。申請者らは、生後のマウスにおいて、特定の遺伝子発現パターンに【左右差】が存在することを発見した。本研究では、左右非対称な遺伝子発現の出現機序と生理的意義の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
脳において機能不明の遺伝子の役割を探った。遺伝子が機能した細胞を標識することができるモデルマウスを用いて、その標識のパターンを分析した。すると、この標識は脳神経細胞のみで観察された。また、大人の個体では標識が脳領域問わず、点在して観察された。しかし生後直後の個体では、特定の領域のみで観察された。以上から、この遺伝子は脳の発生と加齢に関与する可能性を初めて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では世界に先駆け、脳にて機能未知の遺伝子の発現パターンについて明らかにした。 この遺伝子は、哺乳類や鳥類などの陸上脊椎動物以上にのみ認められるため、脳の種差形成に関する知見を深めるためにも、その機能性の解明が求められる。 また、この遺伝子は他の器官では疾患のリスクと指摘されているため、脳においても変性疾患疾患などのリスクになる可能性がある。本研究成果はこれらの課題解決に繋がる学術的意義のあるものとなった。
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