研究課題/領域番号 |
20K22747
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
山下 裕美 関西医科大学, 医学部, 助教 (30594890)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肝細胞精製 / 肝臓再生 |
研究開始時の研究の概要 |
肝臓移植や生体肝移植は、ドナー不足が深刻な問題であり、ヒトiPS細胞による肝臓再生医療の実現が待たれる。解決すべき課題の一つに、移植臓器への未分化細胞や増殖性細胞の混入による腫瘍化リスクがある。そのため、ヒトiPS細胞由来肝細胞を高純度に精製する技術が必須である。そこで、肝細胞に特徴的な代謝経路を利用し、未分化細胞やその他細胞を死滅させる方法を独自に考案し、これを証明することを目的とする。大量のヒトiPS細胞由来肝細胞を安価で簡便に精製することを可能とし、安全性の高い肝臓再生医療の実現に貢献できる。
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研究成果の概要 |
代表者はヒトiPS細胞由来肝細胞(hiHep)を代謝的に高純度に精製することを目的として、条件検討を行った。正確な肝純度測定法に問題があるものの、hiHepをある程度、濃縮することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトiPS細胞を用いた再生医療に対する社会的期待は極めて高い。しかし、iPS細胞から意図せず分化した増殖性細胞や残存iPS細胞による腫瘍形成リスクは重大な懸念である。そこで代表者らは以前にヒトES/iPS細胞由来心筋細胞の高度大量精製法を開発したが、肝細胞にはそのような精製法が無く、移植hiHepの安全性が担保されていない。 本研究成果によって、レポーターや自殺遺伝子を導入するような遺伝子改変を伴わずに安全、かつ低コストな肝細胞大量精製を実現し肝臓再生医療に貢献出来る。
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