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ANGPTL5と脂質代謝・動脈硬化との関係をウサギモデルで解明する

研究課題

研究課題/領域番号 20K22761
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関山梨大学

研究代表者

小池 智也  山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (40432158)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2021-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードANGPTL5 / 脂質異常症 / 動脈硬化 / KOウサギ / 血中脂質
研究開始時の研究の概要

本課題は、アンジオポエチン様タンパク質5 (ANGPTL5, Angiopoietin-like protein 5) の脂質代謝・動脈硬化における病態生理学的役割を、世界で初めて、KOウサギを用いて解明することを目的とする。この遺伝子はマウスやラットには存在せず、KO動物が作製できなかった。
具体的には、Crispr/Cas9 によりKOウサギを作製し、通常食餌下での血中脂質の解析と、高コレステロール食により動脈硬化を誘発しその程度を評価する。これらの結果をもとに、詳細な分子機序の解明をウサギおよび細胞を用いて行う。

研究実績の概要

近年、脂質異常症ならびに動脈硬化の新たな治療標的として、アンジオポエチン様タンパク質 (ANGPTLs, Angiopoietin-like proteins)ファミリー分子のうち、ANGPTL3,4,5が注目されているが、ANGPTL5は、主要な実験動物であるげっ歯類において、相当する遺伝子が存在しないため、遺伝子を欠損(ノックアウト,KO)した動物が作成できず、ANGPTL5分子の機能解析が十分に進んでいなかった。その問題解決のため、ANGPTL5遺伝子を持つウサギに着目し、ゲノム編集技術(Crispr/Cas9) によりANGPTL5を欠損するKOウサギを開発し、機能解析を行うことを計画した。
当該年度は、ANGPTL5 KOウサギの作成を計画し、ウサギのANGPTL5配列を標的としたSingle guide RNA (sgRNA)のデザイン、候補sgRNAの選抜、受精卵へのCas9蛋白/sgRNA複合体のマイクロインジェクションによる導入と受精卵培養による胚盤胞までの発生を確認した。さらに、遺伝子操作した受精卵の仮親への胚移植も一部実施したが、産仔は得られていない。これにより、ANGPTL5のKOウサギの作製に向けた最初のステップはクリアできた。
今後、新たなプロジェクトで、受精卵の胚移植が引き継がれ、生体を得ることができれば、世界初のANGPTL5 KOウサギの誕生となり、ANGPTL5の機能解析を実現できる強力なツールとなりうる。
ANGPTL5の機能を明らかにできれば、これまでにない新たな脂質異常症・動脈硬化の治療法の開発に繋がることが期待され、社会的意義は大きい。

報告書

(1件)
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Hyperlipidemic Rabbit Models for Anti-Atherosclerotic Drug Development2020

    • 著者名/発表者名
      Niimi Manabu、Chen Yajie、Yan Haizhao、Wang Yao、Koike Tomonari、Fan Jianglin
    • 雑誌名

      Applied Sciences

      巻: 10 号: 23 ページ: 8681-8681

    • DOI

      10.3390/app10238681

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2020-09-29   更新日: 2022-12-28  

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