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脂肪酸の代謝産物がIBDの病態に与える影響に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K22762
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

岡部 誠  京都大学, 医学研究科, 医員 (80886953)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードketoC / IBD / 腸内細菌 / マクロファージ / KetoC / 炎症性腸疾患 / n-6 PUFA誘導体
研究開始時の研究の概要

本邦における炎症性腸疾患(以下IBD)の患者数は劇的に増加している。従来、n-6系多価不飽和脂肪酸(以下n-6 PUFA)はIBD発症・増悪のリスク因子とみなされてきたが、近年腸内細菌によるn-6 PUFAの代謝産物が抗炎症効果を示すことが報告されている。申請者らは、その代謝産物の一つであるKetoCがマクロファージの炎症性サイトカイン産生を抑制するという結果を得ており、本研究では、KetoCがIBDに与える影響とその機序を解明し、新規治療薬の確立を目指している。

研究成果の概要

マウスのBMDMを用いて、ketoCが抗炎症効果を示すことをRNA-seqを用いて確認した。その結果、ketoCはTNFシグナルや抗炎性シグナルの抑制に関わること見出した。またリノール酸とリノール酸代謝酸物のketoCの注腸投与はいずれでもIBDのモデルマウス(DSS腸炎マウス)に対して腸炎抑制効果示すことを確認した。さらに無菌様モデルマスを用いて、同様の実験を行ったところ、リノール酸では腸炎抑制効果は見られなかった。そのため、リノール酸が腸内細菌で代謝されて産生されたketoCに腸炎抑制効果あると考えられた。そのためketoCはIBD治療に利用できると考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本邦におけるIBD患者数は劇的に増加しており、生物学的製剤を含めた新規薬剤が多く開発されている。しかしながら、いずれの薬剤も副作用や高額な医療費を要することから安全・安価な薬剤の登場が期待される。本研究では、必須脂肪酸であるリノール酸が腸内細菌で代謝されてketoCに腸炎抑制効果があることが見出された。ketoC自体は健常人の腸管内にも存在している。そのためIBD患者に対するketoCの腸炎抑制効果が確認されれば、非常に安全性の高い新規薬剤として社会的意義は大きいと思われる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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