研究課題/領域番号 |
20K22771
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | hepatitis E virus / bioluminescent / reporter virus / nanoKAZ / hypervariable region / non-enveloped HEV / quasi-enveloped HEV / drug screening / Hepatitis E virus / Bioluminescence / Drug-screening / Cell-culture / Drug screening |
研究開始時の研究の概要 |
Certain hepatitis E cases including fulminant or chronic cases require antiviral treatment. However, specific anti-hepatitis E virus (HEV) drug is currently unavailable. In this study, the applicant will try to identify novel candidates with anti-HEV activity via comprehensive drug screening to FDA-approved drug library and small compound library using infectious HEV harboring nanoKAZ reporter gene. Effectiveness and inhibitory mechanism of selected drugs will be analyzed in vitro. The results will provide new insights into the HEV life cycle for the development of novel anti-HEV drugs.
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研究成果の概要 |
本研究では、ルシフェラーゼ遺伝子(nanoKAZ)を有する組換えE型肝炎ウイルス (HEV-nanoKAZ)を開発し、これを利用した薬剤スクリーニングシステムの構築に成功した。このスクリーニング系は、HEVの侵入阻害剤とHEV RNA複製阻害剤を探索することが可能であった。FDA承認薬ライブラリを利用したスクリーニングの結果、4種類の薬剤が同定され、培養細胞において抗HEV効果を有することが確認された。そのうち2剤(azithromycinおよびritonavir)は、培養上清中へのHEV産生および細胞内のORF2蛋白質の発現を強く阻害し、新規抗HEV薬としての可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たに開発したHEV-nanoKAZを利用することにより、これまで同定することのできなかった感染初期過程を阻害する薬剤のスクリーニングが可能となった。今後、さまざまなライブラリを用いたスクリーニングを実施することで、より効果の高い抗HEV候補薬が同定されることが期待される。また、膜に覆われたHEVと膜に覆われていないHEVが利用する感染受容体は同定されておらず、細胞内侵入機構についても不明な点が多く残されている。HEV-nanoKAZシステムは、このようなHEVのライフサイクルの研究へとさらに応用が可能である。
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