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1型糖尿病に対する免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K22776
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

矢野 寿  京都大学, iPS細胞研究所, 研究員 (80880749)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード制御性T細胞 / iPS細胞 / 自己免疫疾患 / GvHD / 免疫細胞療法 / 1型糖尿病
研究開始時の研究の概要

糖尿病の中には,自分の免疫が膵臓を攻撃して起きる1型糖尿病という特殊なタイプがあります。その間違った免疫作用を抑えることができれば1型糖尿病の進行を抑えたり治すことができるかもしれません。
そこで,患者さんから得られた膵臓を攻撃しているT細胞からiPS細胞を作製し,このiPS細胞からその攻撃を抑えるT細胞(制御性T細胞)を作ることを目指します。

研究成果の概要

自己免疫疾患や造血幹細胞移植後の移植片対宿主病に対しては、免疫全体を弱める治療が行われており副作用が多い。原因抗原に特異的な制御性T細胞(Treg)を移植できれば根治療法となり得るが、初代Tregは増殖しにくく実用化の目処が立っていない。そこで、iPS細胞から再分化誘導したT細胞をTregに転換する方法の確立を目指した。iPS細胞由来T細胞にFOXP3(Tregを特徴付けるタンパク)の発現を誘導する薬剤の組み合わせを検索し、同定した。さらに、FOXP3の発現を誘導されたiPS細胞由来T細胞が、生体外で細胞傷害性T細胞の増殖を抑制し、生体内でもマウスに生じたGvHDを抑制することを確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

自己免疫疾患や移植片対宿主病に対しては根治療法が存在せず、免疫全体を抑制する治療が行われているため、易感染性など副作用も多い。原因抗原特異的なTregの治療応用は以前からのアイデアであるが、その増殖のしにくさから実用化できていなかった。旺盛な増殖能を持つiPS細胞由来T細胞をTreg様細胞に転換することに成功した本研究成果は、自己免疫疾患の原因療法の確立に道を開くものである。また、Tregへの転換作用のある薬剤の検索・同定の過程で得られた遺伝子発現や細胞の機能変化に関するデータは、Tregの分化機序や機能の解明に資するものであり、発生生物学にも貢献を果たしたと言うことができる。

報告書

(1件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2025-01-30  

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