研究課題/領域番号 |
20K22791
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
菅野 峻史 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (00882135)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 花粉症 / 自然免疫 / 獲得免疫 / 糖鎖 |
研究開始時の研究の概要 |
花粉症は多くの患者を有するアレルギー疾患であるが、花粉症へのなりやすさは日本ではスギ花粉症患者が大半を占めるよう植物種により違いがあることが知られている。 本研究では花粉に含まれる多糖の1種であるβ-グルカンに着目し植物種間で比較することで由来種ごとの花粉症になりやすさを明らかにするだけでなく未だ明確でない非アレルゲン成分による花粉症の発症促進機序を明らかにし、新規治療法開発へとつなげていくことを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では花粉症のなりやすさと花粉に含まれる免疫を活性化する物質の1種であるβ-グルカンとの関連について検討した。本研究で検討した花粉のうちスギ、ヒノキ、カモガヤについてはβ-グルカンが花粉症発症に影響を与えている可能性が高い。一方でブタクサ、シラカバについては別の物質によって免疫が活性化されることで花粉症発症に関わると考えられる。また、花粉症になりにくい花粉として検討したセイタカアワダチソウ、イチョウ、アカマツ、クロマツについては通常飛散している状態ではβ-グルカンは免疫の活性化に関与していないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本国内には多くの人が花粉症に罹患し、スギが最も多いもののそれだけでなく様々な花粉症を発症あるいは併発している。しかし現在のところ植物種による花粉症のなりやすさには明確な指標が存在しない。本研究では糖の1種であるβ-グルカンを指標として花粉症の発症への影響を比較した。β-グルカンの受容体は個人差があることから植物種ごとの花粉症になりやすさやその個人差に関連する可能性があり、今後さらに検討が進めば新たな治療法・予防法の確立につながる可能性がある。
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