研究課題/領域番号 |
20K22796
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
下山 雄丞 東北大学, 大学病院, 非常勤講師 (50888518)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腸腺腫 / 線維芽細胞 / 癌関連線維芽細胞 / 大腸腫瘍 / 腫瘍周囲微小環境 / CAF / オルガノイド |
研究開始時の研究の概要 |
近年、わが国において大腸がんは増加傾向である。大腸がんは、良性の腺腫(いわゆるポリープ)から発生していくことが多いとされている。 ポリープが成長していく中で、そのまわりに存在する細胞とどのように影響しあって成長し、がんへと変化していくのかは不明な点が多い。 本研究はそのメカニズムを明らかにすることを目的としており、それにより大腸がんの新しい治療法や診断補助方法につながる可能性がある。
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研究成果の概要 |
大腸の良性ポリープである腺腫が大腸癌に進行する中で、腺腫の周りに存在する線維芽細胞と呼ばれる細胞とどのように影響しあって進行していくのかを検討した。細胞と細胞のと間を埋めて分子の一種が腫瘍とお互いに作用し合い、良性の病変が進展していく可能性が考えられた。この過程には他にも免疫細胞なども関与している可能性が考えられ、今後そのような要因を含めた検討を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
良性の大腸ポリープがどのように大腸癌に進行していくのかについて、ポリープ周囲に存在する間質と呼ばれる構造とどのように作用し合っているのかを検討し、その過程において何らかの役割を果たしている可能性のある分子を見出した。 大腸癌の内視鏡治療は進歩しているが、早期癌で内視鏡治療を受けるも、癌がやや深く進展している場合には追加で手術することもあり、体にとって負担になり得る。その判断にあたっては、様々な要素を勘案してになるが、今回の分子がその判断ツールの一助となり、不要な追加外科手術を回避することに有用な要素となる可能性があるものと考えられる。
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