研究課題/領域番号 |
20K22799
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯田 祐基 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (50881447)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腸癌 / NFκB / KPC1 |
研究開始時の研究の概要 |
NFκBは約400種の遺伝子の発現を制御する転写因子で、広範な生物学的プロセスに関与している。大腸癌においてはNFκBの制御異常が細胞増殖・血管新生・転移等に影響していると考えられている。近年、NFκBの制御異常にユビキチンリガーゼKPC1の発現異常が関与することが他の癌腫で明らかとなった。大腸癌におけるデータベース解析ではKPC1がNFκB制御異常や生命予後に関与することが示唆される。そこで、本研究では大腸癌におけるKPC1を中心としたNFκB制御異常のメカニズムとその臨床的意義を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は大腸癌におけるKPC1およびNFκB制御異常のメカニズムとその臨床的意義を明らかにすることを目的している。大腸癌細胞株を用いたin-vitroの実験では、KPC1発現vectorを用いてKPC1を高発現させたところ細胞増殖能が有意に抑制された。大腸癌の病理組織検体を用いた検討では、KPC1およびNFκB p50の免疫化学染色を行い臨床病理学的因子との関連を解析した。その結果、KPC1の発現量とNFκB p50の発現量や癌の深達度との間に相関を認めた。これらの結果より、大腸癌においてKPC1がNFκB p50の発現や癌の増殖・深達度に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回得られた結果はpreliminaryなデータではあるものの、KPC1が大腸癌の増殖や深達度に関与していることが示唆された。今後これらに関与する下流のNFκBシグナルの変化、さらには抗癌剤抵抗性・放射線抵抗性等への影響の可能性など、基礎的な実験を継続しデータを収集していく。NFκB・KPC1を軸とした制御異常は大腸癌の細胞増殖・アポトーシス・血管新生・転移等複数のプロセスに影響を及ぼす重要な因子である可能性があり、引き続き研究を行う必要があると考える。
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