研究課題/領域番号 |
20K22817
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤原 謙次 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (10727184)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膵癌 / 神経浸潤 / Axon guidance molecules / 線維芽細胞 / 細胞間相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌は非常に予後不良な疾患であり疾患診断時には既に転移をおこしていることが多い。特に神経浸潤は代表的な腫瘍浸潤経路の一つであるが、リンパ管・血管浸潤を伴わずに独立して存在することもあり、神経浸潤制御が可能となれば転移を抑制できると期待される。本研究では、膵癌におけるAxon guidance moleculesを介した神経浸潤様式(癌細胞及び神経細胞の相互作用、腫瘍微小環境内での周囲の細胞との関係)を機能実験、3D migration assayで評価する。さらに、マイクロアレイや次世代シークエンサーを使用することで網羅的な解析を行う。その結果を踏まえ、特定のAxon guidance moleculesを標的とした治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
樹立できたヒト膵癌オルガノイドと癌関連線維芽細胞を用いた3次元共培養モデルの作製手技を確立したが、ヒト神経細胞の樹立および分離・培養に難渋したため、癌関連線維芽細胞が膵癌オルガノイドへ与える影響を評価する方針とした。 癌関連線維芽細胞との共培養下でのみ増殖する癌関連線維芽細胞依存性膵癌オルガノイドを同定した。癌関連線維芽細胞への依存性が高いオルガノイドにおいて、活性化した癌関連線維芽細胞が分泌するタンパクを選出した。高分化膵癌は微小環境因子へ強く依存していることを見出した。さらに微小環境因子への依存性が低いほどGemcitabineへの感受性が高くなることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
活性化した癌関連線維芽細胞が癌間質相互作用として腫瘍増殖・進展に寄与する重要な微小環境因子を産生しているとされる2次元培養モデルの報告は多いが、組織内での癌関連線維芽細胞の役割に関しては未だ不明な点が多い。3次元培養モデルとして膵癌組織より膵癌オルガノイドを樹立することで、subtype分類といった個別化治療への応用が期待される。 本研究で、膵癌の分化度や薬剤の反応性に関して、癌関連線維芽細胞が重要な役割を担うことを示しており、膵癌オルガノイドと癌関連線維芽細胞を用いた3次元共培養モデルを用いることで、膵癌におけるsubtype分類に基づいた新しい治療法の開発につながる可能性がある。
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