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新規治療法開発を目論んだ多発性骨髄腫におけるMyD88の病態修飾機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K22819
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関札幌医科大学

研究代表者

中村 元  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10792666)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード多発性骨髄腫 / ST2825 / MyD88
研究開始時の研究の概要

MyD88(Myeloid differentiation primary response gene 88)はNF-kBシグナル伝達経路関連因子をコードする遺伝子で、MyD88に変異が生じるとNF-kB経路が恒常的に活性化され、リンパ増殖疾患を発症すると考えられている。しかしながら多発性骨髄腫(MM)においてMyD88が、MMの病態生理に与える影響は不明である。近年、多くの新規MM治療薬が臨床導入されているが、再発難治例は未だ予後不良であり、治癒を期待できる治療薬の開発が急務である。そこで今回、治療ターゲットとしての可能性を念頭に、MyD88のMM細胞における機能を解析することとした。

研究成果の概要

MyD88(Myeloid differentiation primary response gene 88)はNF-kBシグナル伝達経路関連因子をコードする遺伝子で、変異が生じるとNF-kB経路が恒常的に活性化され、リンパ増殖疾患を発症するとされている。しかし多発性骨髄腫(MM)においてMyD88がその病態生理に与える影響は不明であった。本研究結果からMyD88遺伝子変異はMMにおいて稀であるものの、その発現亢進が有意な予後不良因子であることを明らかにした。さらに、MyD88選択的阻害剤であるST2825がMMにおいて活性酸素種(ROS)依存的なアポトーシスを誘導することを示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではこれまで報告のないMMにおけるMyD88の機能解析を行い、細胞増殖や転移浸潤に及ぼす影響を明らかにし、最終的に新規のMM治療戦略の開発を目指した。その結果として、MyD88及びその阻害剤であるST2825がMMの新規治療戦略に繋がる可能性を示した。様々な新規治療薬の開発を以てしても未だ治癒の難しい再発難治性MM患者の予後改善に寄与することが期待され、将来的にその他の癌腫への応用も考慮され、本研究が社会へ波及する効果は大きいと考えられた。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-01-30  

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