研究課題/領域番号 |
20K22822
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
本郷 周 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (10626675)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 去勢抵抗性前立腺癌 / 微小管ネットワーク / バイオインフォマティクス / 薬剤スクリーニング / 細胞極性 / 微小管 / 抗癌剤耐性 / タキサン系抗癌剤 / 細胞周期 / 次世代シーケンサー |
研究開始時の研究の概要 |
近年、去勢抵抗性前立腺癌(castration-resistant prostate cancer: CRPC)の新規治療薬としてカバジタキセル(CBZ)、エンザルタミド(ENZ)、アビラテロン(ABI)が認可されたが、DTX耐性CRPCへの奏効期間は数か月程度である。特にCBZ耐性CRPCは極めて予後不良であり、新たな治療標的の同定と新規治療戦略の確立は急務である。申請者らはCBZ耐性CRPCモデル細胞株を独自に樹立し遺伝子発現ネットワーク解析により、細胞極性のリモデリングを見出した。本研究では、抗癌剤耐性CRPCの新規治療戦略を追求することを目的としている。
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研究成果の概要 |
去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)に対する有効な治療は少なく、新規抗癌剤カバジタキセル等も近年使用され始めているが、その生命予後延長効果は数か月程度である。がん細胞の微小管ネットワーク・細胞極性のリモデリングは、発がんおよびがんの浸潤転移に関わると考えられてきたが、近年、抗がん剤耐性機構にも寄与する可能性が示唆されている。本研究では、抗がん剤耐性前立腺がん細胞株において微小管・細胞極性のリモデリングを認めることに着目し、微小管ネットワーク・細胞極性調節機構をターゲットとした新規治療戦略を、バイオインフォマティクスを応用した薬剤スクリーニングにより導出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転移性前立腺癌の治療はホルモン療法が中心となる。ほぼ全ての症例で一時的な寛解が得られるが、数年の内にホルモン抵抗性を獲得し、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)となる。CRPCに有効な治療は少なく、近年新規抗癌剤カバジタキセルも使用されているが、生命予後延長効果は数か月程度と限定的であり、カバジタキセル耐性前立腺癌は極めて予後不良であるため、新規治療戦略の開発は喫緊の課題である。申請者はカバジタキセル耐性前立腺癌の微小管ネットワークリモデリングを見出し、バイオインフォマティクスを応用した薬剤スクリーニングにより微小管ネットワークを標的とした新規薬剤を同定した。
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